VAIO Pの2010年夏モデルでは、PCでよくある無機質な冷たいイメージのデザインが排除され、暖かみのあるデザインが特徴となっている。わかりやすい部分からいえば、天板から底面、そしてキーボードまでは、布を包みこんでいるかのような有機的なイメージで造形されている。正面から見るとわかりづらいが、本体を横から見るとそのイメージをつかみやすい。このようなラウンドエッジデザインを採用したことで、PCを持ったときに手になじむという利点が生まれている。
さらに「色味」にもこだわっている。本体の写真でお気づきだと思うが、今回の製品のカラーコンセプトは「ビビッド」。店頭販売モデルのピンク、オレンジ、ホワイト、またVAIO OWNER MADEモデル限定カラーのグリーン、ブラックと、ノートPCとしてはかなり派手な色使いが特徴的だ。これはアクティブなイメージを想起させるコンセプトと、もっと気軽に外でPCを使ってみたいと考えていた若年、女性層へのターゲットを意識したもの。そしてアクティブに外で使うというコンセプトのためか、ボディーは傷がつきにくいマット加工になっている。これにはソニーの「外で使って欲しい」というアピールの本気具合が感じられた。その極めつけといえる限定デザイン、「ブラッククロコダイル」にも魅了される方も少なからずいるのではないだろうか。