それでは、実際に700-SBT004でバッテリ充電を行った結果についてレポートしよう。検証用の機材としては第2世代iPod touch(MB531J/A)に、バッテリ残量がチェックできる無料アプリ「Battery Power」を入れたものを使用。iPod touchは電源が入らない状態までバッテリを使いきってから充電を行った。

これが太陽光充電の検証環境。といっても大げさなものではなく、庭に脚立を置いて常に直射日光が当たる状態を保った

写真では少々分かりづらいかもしれないが、太陽光を受けて点灯する蓄電用LED

まずソーラー充電だが、当初は満充電になるまでの時間を計測しようと考えていた。しかし取り扱い説明書を見ると、USBで充電を行った場合は満充電時に蓄電用LEDが消灯するが、太陽光で充電した場合は満充電でも蓄電用LEDが消灯しないとのこと。そこで予定を変更し、直射日光が当たる場所に8時~17時までの9時間放置して充電状況をチェックしてみた。ソーラーパネルが太陽光と直角になるように置けば蓄電率もアップするが、今回は日々の実用性を考慮し、あえて角度調節なしで検証。ちなみに、スペック上の蓄電時間は太陽光で約10~12時間(真夏の晴天環境で最速約10時間)、USBケーブルで約7~8時間だ。晴天ながら4月という環境で、果たしてどこまで充電ができるのだろうか。

700-SBT004を接続すると、iPod touchの充電が開始された

予定の9時間が経過したのでさっそくiPod touchに接続し、バッテリ残量をBattery Powerで計測したところ「30%」という表示が。50%程度まではいくかと期待していたのだが、どうやら春の日差しでは十分な太陽エネルギーが得られなかったようだ。しかし、真夏であれば当然ながら充電効率が上がるだろうし、それ以外の季節でも窓辺に置くだけで手軽に補助的な充電が行えるのは魅力。太陽光と比べれば時間はかかるが、蛍光灯によって充電ができるのも面白い。

充電されていることを示す充電用LEDが点灯。これが消えれば充電が終わった合図だ

Battery Powerで計測した太陽充電のバッテリ充電量は「30%」

蛍光灯の下にかざすと蓄電用LEDが点灯し、充電されていることが分かる。ちなみにこの写真は見やすいよう蛍光灯に近付けているが、60cm程度の距離でも蓄電用LEDは点灯した