HP Pavilion Notebook PC dm3iのインタフェースに関しては、ノートPCとしてはスタンダードなものを搭載し、それだけでなく使い勝手も考えられた配置となっているのがうれしい。
まず、よく使用するUSB 2.0については、本体左右にふたつずつ配置され、バスパワー駆動のコンパクトHDDなどを接続する際には便利。また、右側手前部分にはスライド式電源ボタンが配置され、電源ボタンの隣には、無線LANのオン/オフスイッチがある。ワイヤレスの状態はLEDの点灯により動作状態が一目でわかるのもありがたい。
左側にはHDMI端子やVGA端子も装備されているので、プレゼンテーション資料を大画面ディスプレイに出力するなんてことも可能だ。ヒンジ付近には有線LAN端子も用意され、無線LAN環境がないという場合でも問題なく使用できる。また5in1のメディアスロットも搭載されているため、デジタルカメラからデータを移動するという場合もすぐにコピーできる。
キーボードのキーピッチは約19mm、キーストロークは約1.7mmとだ。カーソルキーを配置している影響で、右側下部は少々窮屈なキー配置となっているが、誤入力を起こすほど狭いわけではないので、数日使用していれば慣れるだろう。タッチパッド上部には、タッチパッド動作を無効にするスイッチも用意されており、キーボード入力の際に手の平などが触れてしまいマウスカーソルが移動してしまうといった、誤操作を防げるようになっている。
なお、このタッチパッドはマルチタッチジェスチャ対応で、複数指でのタッチ操作に対応。標準設定では、2本の指をタッチパッド上で回転させることで表示画像を回転させることができる。
HDDの動作ランプやバッテリランプは本体手前の右部分に配置され、LEDの点灯により動作状態が把握しやすい。このようにシンプルでありながら、使い勝手を考えた配置となっている点には好感が持てる。