携帯などのモバイルデバイスが普及するに従って、乗り物やコンサートのチケット、クーポンなどを電子データとして利用するケースが増えてきた。新たに申請されたAppleの特許、電子チケットシステムおよびアプリ「Concert Ticket +」は、iPhoneを使ってこうしたチケットの電子化とペーパーレス化をさらに推進するきっかけになるかもしれない。
本特許の申請番号は「20100082491」となっており、「System and method for providing electronic event tickets」の名称で米特許商標庁(USPTO)のページから確認できる。図版などを含めた解説はPatently Appleの「Apple Introduces us to a New iTunes "Concert Ticket +" System」が詳しい。
今回の特許は3つのポイントがある。1つは「Concert Ticket +」と呼ばれるユーザー側のチケット管理システム(アプリ)、2つめは「iTunes Concert Ticket」と呼ばれるAppleのチケット配信サービスとその電子チケットを処理するイベント運営側の処理システム、そして「Extras」と呼ばれる電子チケットにまつわるさまざまな特典だ。順番に説明していこう。