2009年4月、DS『ケメコデラックス! DS~ヨメとメカと男と女~』のエンディングテーマ「Day by Day」にて、メジャーデビューをはたした今井麻美。昨年10月には、TVアニメ『にゃんこい!』のエンディングテーマ「Strawberry~甘く切ない涙~」をリリースした彼女だが、それから半年の時を経て、個人名義では待望の3枚目となるシングル「Horizon」が4月21日に発売される。
本作は、2010年6月の発売が予定されているPC向けアドベンチャー『白銀のカルと蒼空の女王』のオープニングテーマとなる表題曲「Horizon」と、WEBラジオ『今井麻美のSinger Song Gamer』のイメージソングで、自身が作詞を担当した「regret」の2曲を収録。ファン待望の3rdシングルの発売に際し、今井麻美が語った本作の聴きどころや、メジャーデビュー2年目に向けたメッセージなどを紹介しよう。
今井麻美が語る3rdシングル「Horizon」
――4月21日に発売される「Horizon」は、今井さん自身3枚目で、半年振りのシングルとなります
「3枚目が出るとお聞きしたとき、私的にはとても早いペースだという印象を受けました。毎回、すごく一生懸命、全速力で駆け抜けてきたので、半年振りというのが正しいのか、まだ半年しか経っていないというのが正しいのか、自分でもよくわからないです。デビューしてちょうど1年になりますが、この1年、すごく濃密な時間を過ごさせていただいたので、そういう意味では半年振りと言うのが正しいのかな、なんて思ったりもしますが、何かちょっとふわふわした気持ちです(笑)」
――ご自身の中での感覚と、聴いてくれるファンの人たちのもっと聴きたいという、リリーススパンの感覚が少しちがうのかもしれないですね
「時間軸が少しちがうかもしれません。本当にこの1年が3年ぐらいに感じているんですよ。もう自分でもびっくりするぐらいで、大人になると時の流れって早く感じて、1年があっという間に終わっちゃうよねって言うじゃないですか。それが去年からの私は、逆に1年がすごく長く感じていたので、本当に不思議な気分です」
――ソロアーティストとして1年経ちましたが、何か変わってきたところはありますか?
「1枚目は気が付いたら出させていただいていた感が強く、本当に実感がなかったんですよ。実物を手にしても、あまり実感がなく、写真に写っているのはたしかに私なんだけど、あまり私に感じないという不思議な感覚がありました。2枚目は、私らしさを全面に出して、私の青春っぽさという部分にスポットを当てて、自分らしく笑顔で走り回っている写真を使ってもらったり、歌も力むことなく自然に微笑みながら歌ったり、そんな感じでしたね。ただ、2010年に入ってからは、自分でも不思議なのですが、それまでの自分とはまたちがった感覚、歌にしてもそれ以外のことにしても、すべてのことに対して、今までの自分では手の届かなかったところに少しずつ手が届くようになった感覚があります。わかりにくいかもしれませんが、『もっと頑張りたい』とか、『もっともっといい表現をしてみたい』とか、そんな風に漠然と思っていたところが、『こんな風に歌ってみたい』とか、『この曲はこんな風に感じ取ってほしい』とか、だんだんと自分の中でも明確になってきたんですよ。表情のつけ方も、今まではできなかったことが急にできるようになった感じがして……。自分でもとても不思議な感覚なんですけど、やはりそれは2009年に自分の中で培ってきたいろいろなものが、ここにきて実を結び始めて、自分でもうまく使いこなせるようになってきたのではないかと感じています」
――3枚目にしてようやくイメージに追いついてきたという感じですか?
「歌にしても写真にしても、そこに私が存在していることを強く感じられるので、ちょっとずつ成長させていただいている3枚目になっていると思います。自分としてもいいペースで来ていると思うんですよ。ものすごく実のない言い方をすれば"ラッキー"(笑)。でもやはり未来ってわからないじゃないですか。枚数を重ねていけば良いものが作れるかと言えば、決してそうではないだろうし、ひょっとしたら一番最初の勢いがあるときのほうが良かったね、なんて言われることもあるかもしれない。でも、今回に関していえば、3枚目というのは、ある意味、積み重なりはじめた数字でもあると思うんですよ。2枚目まではたぶん運でいけたかもしれないけど、3枚目になると、どんどん地層もたまっていっているので、自分の芯の部分が作品に載せられ始めてきた、そしてようやくスタートに立てたのではないかと思っています」