パフォーマンスをチェック!!
最後に気になるパフォーマンスについて触れておこう。前述した通り、本機はCPUにIntel Atom N450(1.66GHz)、チップセットにIntel NM10 Expressを搭載したネットブックだ。試用機の構成は1GBメモリ、250GBのHDDを搭載した標準構成で、OSはWindows 7 Home Premium(32bit)を採用している。
この試用機のパフォーマンスを、Windows 7に実装される性能評価機能「Windows エクスペリエンス インデックス」とベンチマークソフト「CrystalMark 2004R3」で測定してみた。
Windows エクスペリエンス インデックス、CrystalMarkともに、Atom N450を搭載したネットブックとしては妥当な結果と言えるだろう。正直、高スペックとは言えないが、テキスト入力やWeb閲覧などは問題なく利用できるし、タッチ操作も、ひっかかりを感じることなく快適に行えた。ネットブックと割り切っていれば、特に不満なく使用できるだろう。
タブレットスタイルでの使い勝手を追求
IdeaPad S10-3tは、「タブレットスタイルで利用するネットブック」としての使い勝手を追求して設計されたマシンだ。実際にタブレットスタイルで利用するとわかるのだが、画面回転ボタンは押しやすい位置に配置されており、Lenovo NaturalTouchのアイコンの視認性は抜群だ。VeriTouchやQuick Startといった機能も大変便利に利用できる。筆者が2007年に購入したコンバーチブルタイプの小型PCと比べると「ここまで使いやすくなっているのか……」と感じてしまうほどだ。
加えて、硬質な天板、スチール製ヒンジを採用するなど、堅牢性を考慮している点も評価したい。本機であれば安心して外に持ち出せるし、なにより持ち運ぶ際の安心感が違う(筐体の造りにこだわった為か約1.5kg(最大構成時)とやや重いのが難点だが……)。さらに、これら機能を詰め込みながら、標準構成モデルが67,800円前後(店頭予想価)と、手頃な価格設定も魅力的だ。
ネットブックの購入を検討されている方は、是非本機を選択肢に入れて欲しい。価格や寸法・重量などで、本機を上回るネットブックは多数あるが、"タブレット型"でここまで充実した機能を備えたものはそう多くはないだろう。
主な仕様 | |
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製品名 | IdeaPad S10-3t |
CPU | Intel Atom N450(1.66GHz) |
チップセット | Intel NM10 Express |
メモリ | 1GB PC2-5300 DDR2 SDRAM(最大2GB) |
HDD | 250GB 5400rpm(シリアATA/2.5インチ) |
ディスプレイ | LEDバックライト付10.1型TFT液晶(1,024×600ドット)マルチ・タッチ対応/光沢あり |
ネットワーク | 802.11b/g/n ワイヤレスLAN、Bluetooth v2.1、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN |
インタフェース | D-Sub×1、マイク×1、ヘッドフォン×1、USB 2.0×2、6in1メディアカード・リーダー、130万画素カメラ |
オーディオ | マイクロフォン/ステレオ・スピーカー、ハイ・デフィニション・オーディオ 準拠(Dolby Headphone機能付き) |
初期導入済みOS | Windows 7 Home Premium(32bit) |
サイズ/重量 | W282×D202×H15~35mm/約1.50kg(最大構成時) |
バッテリ駆動時間 | 約9時間(8セルバッテリ搭載時) |