風光明媚な別府は世界第2位の湧出量と、放射能泉を除く10種類の泉質をもつ温泉が8地域(別府八湯)に湧き出しています。
今回はその中でも標高の高い場所にあり、GULFMANのチタンの外装やゴムバンドに一番ダメージを与えそうな「明礬温泉」で耐久テストを行ってみたいと思いました。それには以前、明礬温泉にある岡本屋の売店主任さんから面白い話を聞いていたからなのです。
「家電製品は温泉の噴気ですぐ壊れるから、お店にはテレビを置いていない。この前は車のバンパー裏が錆びて溶接してしまった」。 まあ、それほどの破壊力を持った温泉なのです。
海上での使用を想定し外気に触れるメタルパーツはすべてチタンを使用し、防錆構造のGULFMANでもきついテストになるかもしれません。 藁葺屋根の湯の花小屋が湯煙の中に見えます。江戸時代から明礬と湯の花を生産し、製造技術は国の重要無形民俗文化財に指定されています。湯の花小屋のすぐ脇の明礬地獄でテストさせてもらいました。泉質は硫化水素泉でPH3以下、効能は神経痛、リウマチ、腰痛、肩こり、水虫、湿疹、などなど。PH3なんて…強酸性です。なんていったって地獄ですから。
地獄を登っていくと、あちらこちらからゴーゴーと地面から噴気が立ち上り、硫黄の匂いが鼻を突きます。地獄から直接温泉を採取するのは危険なので、同じ源泉の「足湯」から採取しGULFMANを半分浸してみました。10分後、浸さなかった半分とチタンバンドの色や状態を観察しましたが全く変化はありません。
次は地獄から立ち昇る噴気に15分ほど晒してみます。風向きによって吹きつける噴気でレンズが曇り、写真を撮るのが難しいほどです。火山性のガスですから硫化水素、二酸化硫黄などが含まれ腐食性は非常に高いはずです。しかし、GULFMANには全く変化はありませんでした。
最後は地獄釜という調理に使用する高温の温泉の噴気を利用した蒸篭の様な場所でテストします。温度は100度近くになるので直接GULFMANを投入する訳にはいきませんが、釜の縁でゆうに50度は超える湿度100%の環境です。ここに10分放置です。もうもうと吹き上る噴気はGULFMANが見えなくなるほど。こうなってくると撮影に使用しているカメラの方が心配になります。結局10分後、結露し生暖かくなったGULFMANには変化は認められませんでした。恐るべし耐久性「GULFMAN」。
なお、今回のレポートは許可を取って行っております。危険なので真似はしない様お願い致します。ちなみに、今回ご協力頂きました別府明礬温泉岡本屋さんにはこの温泉の噴気で作った「地獄蒸しプリン」や「温泉たまご」などもあり美味しく頂けます。……つづきを読む
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※今回の使用方法は、メーカー保証の範囲ではありません。