高まる期待を抑えてパッケージを開封すると、そこには非常に大きなフェイスをもつFROGMANがお目見えです。重さも今まで持っていたGW-5600系と比較しても一段と重くなり、ヘビーデューティー仕様であることを物語っていることをすぐに認識しました。
早速マニュアルを取り出して機能をチェックするものの、多機能過ぎてひとまずは装着してみることに。腕へのフィット感を出すためでもあるという非対称デザインに納得しながらボタンを押してプレビューです。日付&時刻の設定を世界時計&時刻へ変更するのもマニュアルを見ながらの調整。流石に何も見なくてできるほど単純ではないみたいでした。
以前使用していたモデルは日付と曜日が同時に表示できず、そのへんが改良されていたらなぁと思いながら使用していたのですが、このモデルではその心配もなく、多くの情報を一度に確認できます。ひとまず世界時計を現在インターネットを通じてミーティングをよく行っているフランスのパリにセット。これで向こうにいる相手の時刻が分かります。
河川での水質調査にて
研究室の学生として毎日FROGMANを装着した生活では、その使い勝手の良さにも驚かされました。大きなボタンは軍手をしている上からでも容易に押すことができます。ダイビングを想定した作りではあると思いますが、こういった使い易さは日常生活でもそのメリットを体感できるものだと再認識です。また、今年の冬はとても寒く、東京でも降雪が何日かありました。その時も常に正確に時刻を表示し続けると言う時計の基本性能の高さも実感しました。
FROGMANが特に活躍したのが、潮の満ち引きの影響を受ける河川での水質調査。例えば大潮を狙って、あるいは小潮を狙って観測に行くことが多いのですが、その時にも潮の干満を直ぐに確認できるのでこれは便利だと感じました。プリセットされている東京(芝浦)でのタイドグラフですが、このままリセットする必要もなく観測に投入できました。
潮位の計算はある程度の誤差があるとの事でしたが、観測現場ではすでに詳細を調べているので干満がわかるだけでも十分に機能を果たしてくれました。写真は河川の汚濁具合を検査するために採水した際のものです。観測日時も記録します。
モニター期間の後半はフランスのニースで行われた学会にも参加しました。すでに海外の時間を登録しているのですが、出国前にホームタイムとワールドタイムを入れ替え。個人的にはこのホームタイムとワールドタイムを簡単な方法で入れ替えるような仕組みがあると便利だと思います。
フランスのニースに約2週間滞在して短期の共同研究を行い、現地踏査や大学でのディスカッションなど、あらゆる時に時計をつけていました。日本と連絡を取る必要があったので、ここでも世界時計との組み合わせという使い勝手が良かったと思います。一つ残念だったのは、電波をうまく受信できなかったことです。東京と比較しても海外では受信しづらいのかなと感じました。
今回のモニター期間中では日常生活をはじめ、観測時の使用感に加え海外での使い勝手も試すことができました。それらを通じて感じたのは時計としての完成度の高さでした。水に浸かって使用するということはありませんでしたが、装着していて正確に時間がわかるという安心感はあったと思います。……つづきを読む