それでは、動画によるスウィング確認時のチェックポイントに入ろう。
ご存知のとおり、スウィングのチェックポイントは細かく挙げるとキリがない。そこで、堀尾氏には主なもの6つに絞って紹介してもらった。
以下、順に見ていこう。
アドレス
1つ目のチェックポイントはアドレスである。
正面の映像で確認すべき点は、体の傾きだ。「右利きであれば、右手が下にあるため、体が右に傾いているのが自然」(堀尾氏)である。アマチュアゴルファーの中には、「体を水平に保とうと考えて、右腕が伸びて左腕が曲がった不自然な構えをする人がいるがそれは間違い」(堀尾氏)になる。
飛球線後方の映像では、体の前傾角度を確認しよう。後方から見ると、「肩の付け根、ひざ、拇指球が一直線になるのが正しい姿勢」(堀尾氏)になる。体重が後ろに乗りすぎて、椅子に腰掛けるような姿勢になったりしてはよくない。拇指球に体重が乗っていれば、「かかとを上げて軽くジャンプするような動作もできるはず」(堀尾氏)なので参考にしてほしい。
右への体重移動
2つ目のチェックポイントは、右足へ体重移動したポジション。左腕が時計の7時から8時あたりを指す際の姿勢である。
ここまでは、肩の回転と体重移動のみで、腕はほとんど使わない。したがって、正面から見た映像で極端にクラブの先が上がったり、フェースが開いたりするのは良いスウィングとは言えないことになる。
この動きがしっかりできていると、「後方から見た映像では、シャフトがアドレス時のラインに引き続きピッタリ載っているはず」(堀尾氏)。このときに、ひじがひけてしまえばラインより下にクラブが動き、脇が空けばラインより上にクラブが動くことになる。
トップ
3つ目はトップ。トップは「大きければよいというわけでもない」(堀尾氏)という。
大切なのは「手首が約90度にしっかりと曲がっていることと、腕が体の正面にあること」(堀尾氏)。極端に言えば、「アドレスの姿勢から体を起こし、手首を90度コックさせてクラブを垂直に立て、腕の位置をそのまま正面に保ったまま肩を回せるところまで回したかたち」(堀尾氏)がトップになるという。
正面から見ると腕の位置は10時~10時半の位置にあることになる。また、後ろから見ると、衣服の肩の縫い目の上にクラブが来るのがよいかたちになる。「正しいかたちになっていると、クラブの手を緩めたときに、クラブがちょうど肩の縫い目のあたりに落ちてくる」(堀尾氏)という。
加えて、後ろからの映像ではフェースの向きもチェックすると良い。「フェースの向きは左腕と平行になっているのが正しい」(堀尾氏)。上向きになっていればシャットフェースでフックになりやすく、垂直に近くなっていればオープンフェースでスライスしやすい。スライスやフックに悩む人は特に注意して確認すると良いだろう。