――動画性能も向上しているのですか?

今村「たとえば、EX-Z450というモデルでは、秒間24コマのHD動画(1280×720)が撮影可能でした。これに対して、EX-Z2000ではエンジンの演算性能向上に伴い、HD動画でも秒間30コマの記録が可能になりました。また、「ダイナミックフォト」でも動画の上に動画を重ねることが可能になり、よりお楽しみいただけるようになりました」

――楽しむという部分では、新機能「アートショット」モードも面白そうです。

今村「クレヨン画、水彩画、油絵調と、3種類の絵画調の撮影ができるモードですね。ちょっとした挿絵などにも活用できますし、1400万画素サイズで撮影すれば商業印刷にも使えます。何より、表現方法が増えることで、新たな写真の活用方法や撮る楽しみが増えると思います」

見慣れた風景や被写体に新風を吹き込む「アートショット」モード。左から順に、クレヨン画、水彩画、油絵調

――EX-Z2000は、まさに「進化したエクシリム」の要素を凝縮したカメラですね。

今村「その通りです。数値で表される客観的性能はもちろん、愛着を持ってお使いいただけるよう、お客様が好まれる画質、―当社では"好画質"と呼んでいます―を目指しています。そのひとつの研究成果がプレミアムオートやアートショットを持つエクシリムエンジン5.0です。

同時に、画質だけでなく、お客様が求める用途や目的にもできる限り応えていきたい。EX-G1のような防水・耐衝撃性能を持つタフネス・カメラや、1回の充電で1,000枚撮影が可能な旅行用カメラ『EX-H15』などは、そんなビジョンから生まれたプロダクトです。今後も、お客様の志向やライフスタイルにピッタリなカメラを選んでいただける、そんなコンシェルジュ的な役割と主張を持った製品ラインナップを揃えていきたいですね」