Samsungは2009年の世界の携帯電話シェアで、19.5%を獲得し、第2位となった(Gartner調べ)。最大手のNokia(フィンランド)がシェアを落とす中、米国やフランスなど一部地域で1位をとるなど好調だ。
これまで「Symbian」「Android」「LiMo」「Windows Mobile」などのプラットフォームを採用してきたSamsungだが、2009年末、自社プラットフォーム「bada」を発表。2月18日までスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2010」で初のbada搭載機「WAVE」を発表した。
同イベントにて、Samsungの東南アジア、日本、西アジアの統括担当者である東南アジア輸出グループ長専務の趙洪植氏に同社のスマートフォン戦略について聞いた。
――2009年は好成績を収めましたね
世界の携帯電話市場が8%減少する中、われわれは約16%の成長を収めることができました。中でも、「Corby」「Star」などのタッチ操作に対応した機種が好調で、この分野では大きく前進しました。しかし、満足はしていません。やることはたくさんあると思っています。
具体的には、スマートフォンの大衆(マス)化です。スマートフォンはまだ難しく、高いというイメージがあります。Samsungではスマートフォンを手ごろな価格で提供し、だれもが使えるようにしていきたいと考えています。
――スマートフォンのマス化ということは、ミッドレンジに注力するということでしょうか? また価格帯はどのぐらいを予定していますか?
ハイエンドからローエンドまで幅広いラインナップを揃えています。同じbada搭載機でも、さまざまな機能レベルの端末を作成で可能です。どこに力を入れるということではなく、セグメントに合わせた価格帯のものを提供していきます。価格帯については具体的にはお話できませんが、いままでのスマートフォンよりかなり安い価格で提供していくつもりです。