ベーシックノートながら機能的なデザイン
ASUSTeKの「K52F」シリーズは、15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載した、国内市場ではもっともポピュラーなサイズのノートブックPCだ。Intelの最新モバイルプラットフォームを採用しつつベーシックな構成にとどめ、価格も今回試す上位モデル「SX005V」で89,800円。最新プラットフォームの性能を、入手しやすい価格から提供するモデルである。
まずはK52Fシリーズのデザインから見ていこう。液晶天板はカーボン調のパターンに光沢仕上げ。キーボード面はドットパターンを用いたスタイリッシュなデザインだ。15.6型ワイドサイズなりの厚みはあるものの、縁をシェイプしておりスリム感を出している。実際のサイズは約W380×D255×H34.5~35.7mmで、このサイズのノートブックとしては標準的なサイズだ。質量は約2.6kgであり、比較的軽量。本体の軽さに加えACアダプタも小型で、家庭内で持ち運ぶぶんには苦にならない。
バッテリは約3.5時間駆動が可能。ACアダプタも持ち運ぶ際にかさばらないコンパクトタイプ |
スピーカーはAltec Lansing製。これにSRS Premium Sound技術を組合せ、サウンドクオリティを高めている |
液晶ディスプレイの解像度は1,366×768ドットとこちらも標準的。最近多い16:9アスペクトのパネルであり、光沢コートとあわせて映像視聴で快適だ。フレーム上部には30万画素ウェブカメラも搭載している。
またキーボードもK52Fシリーズの特徴。10キー付きの107キー日本語キーボードを15.6型ワイドサイズに搭載している。さすがに10キーおよび一部のキーの幅は詰まっているものの、数値の入力の多い方にはうれしい仕様。また、Insertやスクリーンロック等のごく一部の機能を除けばファンクションキーと組み合わせることなく刻印の通りに入力できる点も初心者にとってうれしいところだ。
もうひとつ、タッチパッドにも工夫が施されている。一般的なタッチパッド搭載モデルでは、よくキーボード操作中に手のひらがタッチパッド領域に被さり、触れた瞬間にカーソルが飛んでしまうということがよくある。そこでK52Fシリーズのタッチパネルには「パームプルーフ・テクノロジー」が搭載されている。この技術は指先と手のひら等を判別でき、カーソル移動操作は指先が触れた時のみ反応するようになっている。そして例え手のひらがタッチパッドに触れてしまってもカーソルは移動しない。
また、インタフェースでもこのクラスで必要十分なスペックを備えている。左側面にはD-SubとHDMI、オーディオ入出力など、右側面には光学ドライブ、メモリカードリーダ、LAN端子などを装備。USB2.0端子は左に2ポート、右に1ポートとこれも標準的な数だ。