AMDの8シリーズチップセットが登場
今週発表となったAMDの新チップセット「890GX」を搭載するマザーボード新製品が早速店頭に並んでいる。発売が確認されたのは、ASUSの「M4A89GTD PRO/USB3」とGIGABYTEの「GA-890GPA-UD3H」。どちらもSocket AM3向け(DDR3メモリ)のATXマザーボードで、価格はそれぞれ19,000円前後、18,000円前後。
890GX搭載マザーボードがASUSとGIGABYTEの2社から登場。今月中旬にはMSIからも発売となる予定 |
今まではあっても2ポート程度だったが、チップセット側でサポートしたため、SATA 3.0ポートが6つもある |
内蔵グラフィックスは「ATI Radeon HD 4290」。名称から見ても分かるとおり、これは785Gチップセットの「ATI Radeon HD 4200」をベースとしたクロック向上版であるが、7シリーズと8シリーズの大きな違いは、サウスブリッジの「SB850」。6GbpsのSATA 3.0に対応したもので、これを最大6ポートまでサポートする。
ASUSのM4A89GTD PRO/USB3で注目なのは、無効化されているCPUコアを有効にできるという「Core Unlocker」機能。一部のCPUでは、実際には4コアあるのに、1~2コアを無効にして、デュアルコアやトリプルコアの製品とする場合がある。当然ながら、価格も安く設定されているので、もしこれを有効にできれば、格安でクワッドコアCPUが手に入るというわけだ。
以前から、"裏技"的に知られていた方法であるが、このマザーボードではこれを正式な機能として実装した。ただし、注意して欲しいのは、必ずできるとは限らないことと、もしできても、発熱が本来の4コア製品より大きくなる可能性があること。だからこそ、裏技であったわけだが、あまり当てにはせず、「うまくいったらラッキー」くらいに思っておこう。
GIGABYTEのGA-890GPA-UD3Hは、2オンス銅箔層など同社の品質規格「Ultra Durable 3」を採用したモデルとなる。同社の独自機能として、USBポートのバスパワー出力が3倍に強化されており、消費電力が高めな周辺機器でも安心して利用できる。