『ハートキャッチプリキュア!』制作発表会見
『ハートキャッチプリキュア!』の制作発表会見では、まず吉田プロデューサーが作品の概要を説明。人気タイトルに成長した「プリキュア」シリーズの7作目を制作するにあたり、いろいろな奇抜なアイデアもあったが、「やはり子どもたちが喜ぶものを作るという基本に立ち返ろうというところに落ちつき、原点に返る意味でも今回は二人編成になっている」とのことで、さらに子どもたちの大好きな花や、着せ替え遊びとしてファッションの要素などを入れ込んでいると語る。完成した第一話を観たとき、「アニメの仕事を始めてから、初めて一話を観て鳥肌が立った」という吉田プロデューサー。「一話だけではなく、先々も驚きの展開になっているので、そのあたりを楽しみにしていただきながら、一年間お付き合い願いたい」と作品の仕上がりに対する自信のほどを伺わせた。
作品の観どころは、「とにかく、つぼみとえりかがかわいいところ」とのことで、番組スタッフも、いい作品を作るというよりも、プリキュアの二人をいかにかわいくみせるかに注力していると語り、「作品作りというよりも、プリキュア作り、人間作りをしている」と説明した。また、前作のヒロインたちは幼なじみだったが、今作では、「初めて二人が出会うところ」から物語が始まり、最初は反りの合わない二人が、すばらしい友情関係を育てていくところを観ることで、「ちょっと苦手な子でも、友だちになったら、もっともっと世界が広がって、プリキュアみたいに素敵な世界が待っているんだということを感じてもらえたら」と作品を観る子どもたちへの希望を述べた。
吉田プロデューサーに続いては、花咲つぼみ・キュアブロッサム役の水樹奈々と来海えりか・キュアマリン役の水沢史絵が会見場に登場。ここでは二人の会見でのメッセージを順に紹介していこう。
――新シリーズへの意気込みやアフレコの感想をお願いします
水樹奈々「ずっと『プリキュア』が大好きで、よく観させていただいていたのですが、私もいつかプリキュアに変身できる日が来ればいいなと憧れていた作品なので、この役が決まったときは本当にうれしかったです。収録に行くときはいつも、何かピンクのアイテムを身につけていこうと思っているんですよ。今日もイベントということで、ブロッサムらしく、ピンクだったり、お花のモチーフが入っていたり、ハートっぽいものを持ってきたりしているのですが、収録のときもつぼみちゃんになりきり、作品とシンクロできるように気持ちを高めて収録に臨んでいます。四話までのアフレコが済んでいるのですが、戦闘シーンがとってもカッコいいので、早く皆さんにお届けしたいという気持ちで一杯です」
水沢史絵「私は『ふたりはプリキュア Max Heart』で、プリキュアのほのかちゃんに憧れる女の子の役を演じていたので、今回このシリーズでやっとプリキュアになれて、すごくうれしかったです。私もアフレコには、気合を入れるためにいつも何かしら青っぽいものや、ハートっぽいものを身につけて臨んでいます。二人でやっと技を繰り出せるようになったのですが、これからどんどん技も強くなっていくと思うので、そういうところもぜひ皆さんにご覧いただけたらなと思います」
――主人公の花咲つぼみは引っ込み思案な自分を変えたいと思っていたり、来海えりかはカリスマモデルのお姉さんがコンプレックスになっていたりする、そんな二人の成長が観どころにもなる作品ですが、お二人は自身で変わりたい、変えたいと思っていることはありますか?
水樹「私も実は少し人見知りで、つぼみちゃんとすごく共通点があるのですが、そういうところを少しずつ改善していけたらいいなと思っています。あと、大食いなところをちょっと……(笑)。すごくご飯を食べるのが大好きなんですよ。女の子なのに、丼ご飯をサラリーマンの方と一緒にカウンターに並んで、ガーっと同じぐらいのスピードで食べ終えてしまったりするんですけど(笑)、女の子としてそれていいのかなとか思ったりするので、そういう点は少し女の子らしくなりたいですね」
水澤「私もえりかちゃんと同じように、思ったことをすぐ口に出してしまいがちなので、大人としてもうちょっと思慮深くなりたいなと思っています。あと、ご飯は私も大好きなんですけど、私の場合は大食いというよりはすごく早食いなので、もうちょっと女性のペースに合わせられるように、しっかりと噛んで食べたいです(笑)」