TVアニメ『おおかみかくし』はTBSにて現在放送中

KONAMIよりリリースされたプレイステーション・ポータブル向けミステリーアドベンチャーノベルを原作とするTVアニメ『おおかみかくし』。2010年1月7日よりTBSにて放送開始となった本作について、これまで、監督の高本宣弘氏、シリーズ構成・脚本の待田堂子氏、キャラクターデザイン・総作画監督の渡辺敦子氏といったメインスタッフ陣、OPテーマ「時の向こう 幻の空」を歌うFictionJunctionの梶浦由記とEDテーマ「月導-Tsukishirube-」を歌う南里侑香といったアーティスト陣、さらに音楽担当の尾澤拓実氏に、それぞれ『おおかみかくし』という作品についてを語ってもらってきた。そのラストとなる今回は、メインキャスト陣から、九澄博士役の小林ゆうと九澄マナ役の藤田咲という兄妹コンビが、作品の魅力についてじっくりと語ってくれたのを紹介しよう。


小林ゆうと藤田咲が語るTVアニメ『おおかみかくし』

――まずはご自分の演じるキャラクターについての紹介をお願いします

小林ゆう「主人公の九澄博士役を演じさせていただきます小林ゆうと申します。九澄博士さんは高校一年生の男の子なんですけど、"嫦娥町"という今回の作品の舞台になる町に、妹のマナさんとお父さんの正明さんと三人で引っ越してくるところから物語がスタートします。博士さんは、特に目立ったところもなく、普通という言葉がすごく似合う男の子なんですけど、嫦娥町に来ると、なぜか急に人気者になってしまうんです。こんなことは今までになかったことなので、『何でこんなにチヤホヤされるんだろう、不思議だな』なんて思っているところからストーリーがどんどん展開していきます。では、妹のマナちゃんにバトンタッチします!」

藤田咲「私の番ですね(笑)。九澄博士君の妹である九澄マナを演じさせていただいています藤田咲です。マナは、博士君の妹という立ち位置ではあるのですが、何といいますか、本当に申し訳ないぐらい手厳しい妹なんですよ」
小林「でもそこがかわいいんです(笑)」
藤田「車椅子に乗っているので、動き自体はあまり激しくないのですが、感情の起伏は、どのキャラクターよりも大きくて、本当に一秒一秒、感情がコロコロと変わっていきます。怒ったり、笑ったり、泣いたり……。そういったところが、彼女の一番の魅力なのではないかと思いながら演じています」

小林ゆう

藤田咲

――原作のゲームにも出演なさっているお二人ですが、それがアニメ化されるということを最初に聞いたときはいかがでしたか?

小林「まずは『やったー!』ですね。そして『ありがとうございます』というのと、『おめでとうございます』というのが混ざった感じでした(笑)。とにかく、うれしかったというのが最初ですね。自分がたずさわらせていただいた作品がアニメ化に繋がるというのは、やはりこの上ない喜びだと思うんですよ。ゲームの収録を行ったころにはまったくわからなかったお話なので、本当に夢のようだと思い、とにかく大感激でした」

藤田「私もまったく聞いていないお話だったので、非常に驚きました。ただ、今回のアニメ化については、イベント(「TBSアニメフェスタ2009」)で発表されたわけじゃないですか。それで、アニメ化されるという情報は、会場にいたファンの方が最初に教えてくれたんですね。なので、『キャストチェンジはないのだろうか……、ドキドキ』というのが一番正直なところでした(笑)。とにかく最初は驚きが大きくて、そして徐々にうれしいという気持ちが湧き上がってきました。ゲームのときは一人ひとり別の収録だったので、作品の全体像は、実際に自分でゲームプレイしながらたどっていったんですよ。それが一堂に集まってアフレコを行うことで、どのように作品が広がっていくんだろうって考えるだけでも楽しかったです」

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