"Fermi"こと「GF100」、家庭でIMAX 3Dのような3D体験が可能に
Tegraに続いて、後半には昨年打ち出したゲーム/ホーム・エンターテインメント向け3Dソリューション「3D Vision」の情報アップデートが行われた。3Dは今年のCES全体の大きなトピックの1つであり、PC業界も例外ではない。ASUSTeK、Clevo、MSIなどが、3D Vision対応のディスプレイ、シャッター式メガネなどを標準装備したゲーム用ノートPCを投入している。
昨年12月にBlu-ray 3Dの規格化が完了しており、こうした3D Vision対応PCでは「TotalMedia Theatre 3」や「PowerDVD Ultra」などのソフトウエアを通じてBlu-ray 3Dタイトルを視聴できる。「Avatar: The Game」「Batman: Arkham Asylum」など3D対応のPCゲームタイトルも増えている。また実験段階のサービスではあるが、YouTubeでも約5,000本の3D動画を楽しめる。
今はまだ3D Vison対応PCの機種も少なく、また一般ユーザーが手軽に3D動画を撮影できるカメラは富士フイルムのFinePix REAL 3D W1などに限られるものの、3D対応はハードウエア、ソフトウエア、コンテンツのすべてで着実に進行している。近い将来に爆発的な伸びが見られるとHuang氏は期待する。
この日のイベントはTegraが主役だったが、最後にHuang氏は「NVIDIAのイベントはGeForce抜きでは終われない」と、"Fermi"アーキテクチャを採用した「GF100」について語り始めた。
現在、量産段階に入っており急ピッチで生産が進められているという。だが出荷時期には言及せず、代わりにGF100世代で実現する機能となる「3D Vision Surround」のデモを披露した。3枚の高解像度モニターまたは3台のプロジェクターに及ぶパノラマのような3Dコンテンツ表示を実現するマルチディスプレイ3Dソリューションだ。映画におけるIMAX 3Dのような迫力ある3D世界がゲームにもたらされる。デモの映像の解像度はHDTVの6倍。120Hzのリフレッシュレートで600万ピクセルのレンダリングが行われていたという。「ハイパフォーマンス・ゲーミングの新たなスタンダードを築くだろう」と、GF100登場のインパクトを強調した。