ここまでSA001のデザインやスライド機構を活かした機能を紹介してきた。このほか機能面では、約321万画素CMOSカメラ、Bluetooth、おサイフケータイ(FeliCa)、赤外線通信、名刺リーダー、PCドキュメントビューアーなどが利用可能。サービス面では、LISMO Music Video Book、au Smart Sports、EZナビウォーク、EZ助手席ナビ、EZニュースEX、デコレーションアニメ、じぶん銀行、グローバルパスポートCDMAなどに対応する。
SA001のカメラは約321万画素CMOS。1200万画素カメラを搭載した携帯電話が多数ラインナップされるなか、やや割り切った印象がある。また従来モデルのW61SAでは搭載していたFMラジオも搭載されていない。こういった搭載機能ついて田中氏は「端末のコンプトである"世界最薄"を実現するとう大きな目標を達成するために、搭載機能に関しては選択しました」と説明する。SA001ではあくまで「薄型」にこだわった端末であり、高画素カメラを搭載することで、フラットな背面デザインを崩すような選択をしなかったということだ。
このほか、液晶パネル部に液晶画面に傷が付きにくく、耐久性の高い強化ガラスを採用し、指紋などのあぶら汚れがついても拭き取りやすい「クリーンクリアコート」を施した。これは、バッグやズボンのポケットに入れることを考慮したもので、「端末を長く、綺麗に使っていただくことを考えた」(田中氏)工夫だ。前述したが、この強化ガラスは端末 本体の堅牢性を保つのにも役立っている。
SAとK、2つのブランドが融合した「SA001」
SAブランド、Kブランドの2つのブランドを提供する京セラだが、今後の端末展開については、「今のところSAとK、両方で展開して行く予定」(田中氏)で、その端末の持つコンセプトと「ユーザーにとってSAブランドとKブランドのどちらが適切か」(同)を検討し、どちらのブランドで提供するかはキャリアに相談して進めていきたいという。SA001は「スライド」モデルであったので、かつてスライド=SAブランドといわれ人気が高かったこともあり、SAブランドとして提供した、ということだ。
世界最薄のスライド型ワンセグケータイ―― SA001はSAブランドの持つスライド技術とKブランドの持つ薄型技術、両ブランドの強みが融合した新SAシリーズだ。その魅力は、端末の薄さだけではない。田中氏が「端末を長く使っていただくことを考えた」と話す通り、ユーザー目線で考えた使いやすさへの配慮と、薄型端末でありながら確かな堅牢性を併せ持つ点も忘れてはならない。若い世代をターゲットユーザーに設定してはいるが、幅広い層にオススメできる端末になっている。是非、店頭で手にとって、その薄さと使い勝手を実感して頂きたい。
型番 | SA001 |
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サイズ | 約113×52×11.9mm (最厚部約14.7mm) |
重量 | 約119g |
連続通話/待受時間 | 約260分/約320時間(日本国内使用時) |
メインディスプレイ | 約3.1インチ フルワイドVGA IPS液晶 |
サブディスプレイ | - |
カメラ | 有効画素数約321万画素/CMOS/オートフォーカス/手ブレ補正 |
外部メモリ | microSD/microSDHCメモリカード(最大16GBまで) |
カラー | イノセントブルー、ボヘミアンピンク、サイレンスブラック、ピースホワイト |