不要な仮想マシンを削除する
検証などを経て、不要なった仮想マシンがある場合、必ず削除しましょう。そもそもWindows Virtual PCでは仮想マシンを、各ファイルの場所を示すシェル情報ファイル(拡張子「.vmcx」)と、仮想マシン設定ファイル(拡張子「.vmc」)、仮想HDDファイル(「拡張子「.vhd」)で構成されており、休止状態を用いるとセーブ状態ファイル(拡張子「.vsv」)も加わります。
ユーザーから見れば、シェル情報ファイルを削除すれば済むと思いがちですが、約7GB(Windows Vista Home Premiumインストール直後の各ファイル合計値)も占有する各ファイルをそのままにしますと、HDDの空き容量をひっ迫する原因となりかねません。
ポイントはシェル情報ファイルが、ユーザーフォルダ下の「仮想マシン」フォルダ、仮想マシン設定ファイルなどは「%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Windows Virtual PC\仮想マシン」フォルダに格納されている点。それぞれ同じ名前を持つファイルをエクスプローラから削除しましょう。ただし、シェル情報ファイル名と仮想HDDファイル名が異なる場合もありますので、事前にシェル情報ファイルをUTF-16に対応したテキストエディタで開き、ファイル名を確認してから削除することをお勧めします(図25~30)。
図25 プログラムメニューを開き、<Windows Virtual PC>→<Windows Virtual PC>とクリックします |
図26 「仮想マシン」フォルダが開きましたら、不要な仮想マシンのシェル情報ファイルを「メモ帳」などで開き、各ファイル名を確認しましょう。通常は仮想マシン名と同じファイルが付けられます。確認後はアプリケーションを終了してください。 |
図29 次に「ファイル名を指定して実行」などに「%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Windows Virtual PC\仮想マシン」と入力して、<OK>ボタンをクリックします |
図30 図26でメモした名前を持つファイルをまとめで選択し、右クリックすると表示されるメニューから<削除>をクリックしましょう。選択した状態で[Del]キーを押しても削除可能です |
阿久津良和(Cactus)