写真を見た後で実物を見て、「だまされた」とがっかりするのはよくあること。しかし、まれにその逆もある。筆者の場合は、まさにEndeavor NA501Eがそのうれしい驚きの典型例だった。細部のデザインや質感が、写真からイメージしていたよりもはるかに上質だったからだ。

厚さはわずか20.8mm。重さも1.48kgしかない。天面も底面もフラットなので、ブリーフケースなどにもすっきり収納できる

Endeavor NA501Eの天板には、アルマイト処理が施されたアルミニウムが使用されている。色は若干青みがかったブラックだが、ヘアライン加工によって光沢感が抑えられており、非常に上品で落ち着いた印象。金属独特の硬質でひんやりした感触はあるが、本体のエッジになだらかなカーブがつけられているため、どことなく柔らかい雰囲気も併せ持っている。手で持ったときに指紋がつきにくいのも好印象。

天板はヘアライン仕上げが施されており、質感が非常に高い。色は光の当たり具合によって少し青みがかった感じに見えるブルーイッシュ・ブラックが採用されている

驚いたのが、パームレスト部の質感。一見、つや消し処理された金属のような外観だが、しっとりと吸い付くような手触りになっている。メーカーによれば、ソフトレザーペイントを施しているとのこと。表面が光沢仕上げなどだと手に汗をかいたときにベタツキを感じることがあるが、Endeavor NA501Eの場合はそうした不快感をほとんど感じない。デザイン性と実用性を兼ね備えた絶妙な表面仕上げだと言えるだろう。

Endeavor NA501Eのパームレスト。つや消し処理された金属のような見た目だが、しっとりとした独特の手触りが印象的。指紋もつきにくい

こだわりが見られるのは、本体だけではない。付属品にも配慮が行き届いており、ACアダプタはノート用としてはかなりコンパクトなつくり。ケーブル込みで200gを少し超える程度しかない。外出や出張の際も、これならスマートに持ち運べる。

ACアダプタはノート用としてはかなりコンパクト。外出時に本体と一緒に持ち歩いても負担に感じにくい