Atomのパフォーマンスでもフルセグ番組は視聴可能

さて、肝心の地デジチューナーだが、バンドルされていたのはバッファローの「DT-H10/U2」。この製品は、USB接続のチューナーでフルセグに対応している。DT-H10/U2はAE1900の付属品をまとめたボックスに入れられていた。なお、試用機ではドライバ等はユーザー自身の手で導入する必要があった。

バッファローの「DT-H10/U2」を同梱

焦点はAE1900でフルセグがどの程度快適に視聴できるのか、ということになるだろう。DT-H10/U2の動作環境を確認してみると、AtomではN270と記載されている。N270とN230はともに1.6GHz駆動で、消費電力しか違わないため、実質的に要求システム環境は満たしていると考えて良いだろう。

さて、実際に視聴してみると、ウィンドウモードでは確かに視聴するうえで特に問題のあるような映像の乱れは生じなかった。ただし、フルスクリーンで視聴しようとなると、ちょうど視聴していた番組内のカメラワークでズームやパーンが多用されていたこともあってか、映像表示が追いつかないシーンもあった。なお、チューナーの操作性についてだが、番組表や、そこから録画する手順など、作り込まれたインタフェースで使い勝手は良好である。

これはテレビ視聴ウィンドウを最大化した状態。地デジに対応したチューナーなのでワンセグよりはキレイなのだが、地デジの醍醐味を存分に享受するにはネットトップではもの足りない場合もあるかもしれない。なお、MSIのグローバル市場向け製品には日本未発売の「AE2000シリーズ」というCULVプロセッサを搭載した上位シリーズもラインナップされている。CPUやグラフィックを強化したこれらモデルであれば、地デジ視聴もさらに快適となるだろうと期待される