エムエスアイコンピュータージャパンのオールインワン型パソコン「MSI AE1900」に、地デジチューナーを同梱した「地デジパック」が追加された。今回、試用機を拝借できたので、レビュー記事をお届けしたい。なお、同製品の標準OSはWindows XPだが、せっかくのタッチパネル機能付ということで、Windows 7へのアップグレードも試している。
■主な仕様 [CPU] Intel Atom N230(1.60GHz) [チップセット] Intel 945GC+ICH7 [メモリ] DDR2-533 1GB [HDD] 160GB [光学ドライブ] DVDスーパーマルチドライブ [グラフィックス] Intel GMA950(チップセット内蔵) [ディスプレイ] タッチパネル機能付き18.5型ワイド(1366×768ドット) [TV機能] バッファロー DT-H10/U2付属 [サイズ] 476(W)×365(H)×49(D)mm [OS] Windows XP Home Edition SP3 [店頭予想価格] 7万円前後
AE1900 地デジパックのベースとなるAE1900について、まずはざっとスペックをおさらいしておこう。AE1900は、タッチパネル機能付きの18.5型ワイド液晶ディスプレイを搭載したオールインワン型デスクトップだ。CPUにIntel Atomを搭載しているため、いわゆるネットトップと呼ばれるジャンルの製品に該当するだろう。ただ、1366×768ドットの16:9アスペクト液晶、タッチパネル機能、そして光学ドライブなどを内蔵することで、通常のネットトップよりもエンタテインメント性能の高いモデルに仕上がっている。
CPUは前述の通りIntel Atom N230(1.60GHz)であり、メモリが1GB、HDDが160GB(C:40GB+D:106GB+リカバリ領域に分割済み)と、このあたりは一般的なネットトップと同クラスのスペックだ。光学ドライブはDVDスーパーマルチ。本製品ではリカバリディスクが付属せず、MSI独自のツールと付属のブランクメディアを用い、購入者がリカバリディスクを作成する。このほかメモリカードリーダー、IEEE802.11b/g/n無線LAN、130万画素ウェブカメラなどが搭載されている。
AE1900は、ネットトップのなかでは抜きん出たデザイン性の高さが評価されている。クリアなアクリルパネルが液晶パネルを支える、いわゆる浮遊感のあるデザイン。本体色は光沢のあるホワイトで、これに合わせたマウス、キーボード(メディア関連機能の操作も可能なボタン付き)も付属する。主なインタフェースは左側面にUSB端子とカードリーダ、そして光学ドライブ。背面にACアダプタ用ジャック、USB端子、LAN端子、オーディオ入出力端子。右側面は電源や液晶輝度、オーディオボリューム用のボタンが搭載されている。
本体正面から向かって右側面下方に電源ボタン、オーディオボリュームや液晶輝度のための調節ボタンが搭載されている |
左側面にはUSB端子×2、SD/メモリースティックに対応したカードリーダ、DVDスーパーマルチドライブが搭載されている |
OSはWindows XP Home Edition SP3であり、このクラスのPCでは標準的であるが、タッチパネル操作のために、独自のランチャーソフト「Wind Touch」が搭載されている。ランチャー左ペインは目的別に「仕事」「楽しみ」「ツール」「ウェブ」と4つに分類され、それぞれにアプリケーションなどが右ペインに登録されている。DVDスーパーマルチドライブを搭載することから、DVD再生ソフトや、DVD作成ソフトなどもある。また、ウェブではSkypeやLive Messengerが登録されていたほか、ゲーム、おもしろいところではスケジュール帳(GanttProject)などもプリインストールされていた。