IDF Fall 2009最終日の基調講演は未来のTVコンセプトの紹介から始まった。デジタルホーム担当シニアバイスプレジデントのEric Kim氏がリビングルームでゲストとともにテレビを見ている。その画面では、数十・数百の番組コンテンツをビデオサムネイルで一覧できる。番組名や出演者など、キーワード検索を使った絞り込みも可能だ。また、違う場所にいる友だちともビデオチャットしながら、まるで同じリビングルームにいるように同じ番組を楽しめる。
Kim氏らが見ていた番組は「スタートレック」。そしてKim氏のとなりに座っていたゲストは「新スタートレック」に出演していた俳優のLeVar Burton氏だった。未来のTVコンセプトは、スタートレックさながらSFの世界に思える。しかしながら、すべての現実は空想から始まるとBurton氏。「"こんなことができたら……"と思い描くことが現実へとつながる道を切り開く。大きな夢を持つのを恐れてはいけない」と会場の開発者に話した。今はまだフィクションに近いKim氏が示したTVコンセプトも現実につなげられるとIntelは考えている。そのステップが、この日の基調講演のテーマだった。