iPhoneやWiiを上回るネットブックの売れ行き
Netbookは、PC産業において2008年の最大のヒット商品と言える。登場から1年半の累積販売数ではWiiやiPhoneをはるかに上回る。しかしながら、ゲーム機の人気がキラーソフトに左右され、iPhoneアプリが今のiPhone人気を支えているように、今後Netbookのさらなる成長を促すにはソフトウエアがカギになる。
この日Intelは「Intel Atom Developer Program」を正式に発表した。これはISVやソフトウエア開発者が、Atom搭載デバイス向けのアプリケーションを開発し、オンラインストアを通じてエンドユーザーにアプリケーションを提供・販売するためのフレームワークになる。まずはNetbookをターゲットに、将来的にはハンドヘルドや家電製品にも拡大する計画だという。Otellini氏は、コンティナムという観点から「一度プログラムしたら、すべてのデバイスで動作するシンプルさが開発者に対するわれわれの目標」と話した。同プログラムは複数のOSとランタイム環境をサポートする。
まったく新しいIAデバイスを生かすには、新しいタイプのソフトウエアが必要になる。講演の最後にAtomベースのハンドヘルド向けソフトウエアとして、Moblin バージョン2.1のユーザーインターフェイスのデモが披露された。ホーム・スクリーン上部のツールバーからコンタクトやステータスにアクセスし、簡単にソーシャルネットワーク機能を利用できる。ゾーン・パネルに動作中の複数のアプリケーションが並び、それらをフリックですばやく選択可能。MozillaベースのWebブラウザは小さなスクリーンでのタッチ操作に最適化されている。
このMoblinソフトウエアと合わせて、2010年にMoorestownプラットフォームが登場する。