そして最後は、新シリーズである「TUF」(タフ:The Ultimate Force)シリーズ。ミリタリー風なネーミングからもわかるように、堅牢性・安定性・長寿命をウリにしたものだ。第1弾製品は「SABERTOOTH 55i」。2万円台半ばの価格で、10月に発売される予定だ。

TUFシリーズの「SABERTOOTH 55i」

この製品の特徴はこちらに

岩崎氏がアピールしたのは以下の2点。まず、ヒートシンクには、表面積が増えるというセラミックコーティングを施した。そして、一般的にはリニア電源が使われるPCI Expressとチップセットにも、効率に優れるスイッチング電源を採用した。こういった対策により、「マザーボードの温度は通常よりも低くなっている」という。

セラミックコーティングされたヒートシンク

チップセットのヒートシンクも表面がざらざら

PCI Express x16にもスイッチング電源(中央のチップ)

メモリスロットの横には冷却ファン取り付け用の穴も

岩崎氏は「まだ新しい製品なので、誰をターゲットにすればいいのか、我々も固められていない」と広報担当ならではの苦悩ものぞかせたが、夏には40℃近くになることもある筆者の仕事部屋(外出時にはエアコンをつけていない)で常時稼働しているサーバなどには、とても適した製品ではないかと思う。いろいろと使い方を考えてみるのも面白い。