type Nには、オーディオやビジュアル関連のソフトが多数プリインストールされている。

たとえば、デジカメやハンディカムのデータを自動的に整理して、時系列や顔検索などで目的の画像やビデオを見つけ出せる「PMB(Picture Motion Browser)」や、テンプレートを選ぶだけで簡単に本格的なショートムービーを制作できる「VAIO Movie Story」、写真などのデータを数ステップで手軽にDVDなどに保存できる「Click to Disk」など、ユーザー体験に重点を置いたソニーらしいソフトを使うことができる。

type Nにバンドルされている、ソニーオリジナルのソフト「PMB(Picture Motion Browser)」。デジカメやハンディカムのデータを自動的に整理して、時系列や顔検索などで目的の画像やビデオを見つけ出すことができる

type Nに搭載されている、「VAIO Movie Story」。テンプレートを選ぶだけで簡単に本格的なショートムービーを制作できる

また、オンラインショッピングに便利なFeliCaポートを利用するための「Edy Viewer」もあらかじめインストールされている。気分や雰囲気、時間帯に合った曲を自動で選んで再生してくれる「VAIO MusicBox」を使えば、VAIOをジュークボックスや目覚まし代わりにすることも可能だ。

type NのFeliCaポート。Edyカードをここにかざせば、オンラインショッピングの決済も快適に行える

一方、type PVAIO Wの場合は、最小構成時だとこうしたエンタメ系ソフトはあまり搭載されていない。

type Pに関しては、VAIOオーナーメードでワンセグモジュールを選ぶと、テレビ放送を視聴・録画するための「VAIO モバイル TV」がプリインストールされてくるが、それ以外はWindows Media PlayerなどのOS標準ソフトがほとんど。OS自体も、type NがWindows Vistaを採用しているのに対して、これら2機種は1世代前のWindows XPを搭載(ただし、type PはVistaモデルも並売されている)。あまりエンタメ向きのマシンではないと思うかもしれないが、いずれもPSPなどでも採用されているクロスメディアバー(XMB)でAVコンテンツを楽しめる「インスタントモード」や「VAIO Media plus」が搭載されており、画像や音楽などのAVコンテンツの再生は快適に行える。

type Pの「VAIO モバイル TV」。ワンセグ放送を視聴・録画することができる

VAIO Wの「VAIO Media plus」。PSPなどでおなじみのクロスメディアバーでマシン内およびネットワーク内のデジタルコンテンツを楽しめる

type PVAIO Wの使い勝手における大きな違いは、標準で搭載するインタフェースにある。

たとえば、type Pの場合はLANポートやアナログRGBポートは装備されておらず、有線LANやプロジェクタなどを使う際は、ディスプレイ/LANアダプター「VGP-DA10」が必要になる。VAIO Wでは、これらの端子を本体に内蔵しているため、プレゼンなどの際もスマートにプロジェクタなどに接続できる。この2機種のどちらを買おうか迷っている場合は、こうした点も頭に入れておきたい。

VAIO Wのインタフェース部。アナログRGBが本体に搭載されているため、プレゼンなどでプロジェクタを使う際も、スムーズに接続できる