全国8カ所でのライブツアー! 今回は笛を有効活用します!?

――『アスラクライン2』でも声優として登場するのを期待しています(笑)。それでは次はライブツアーの話をお伺いします。angelaのライブ映像などを観させていただくと、お客さんのノリがすごくいいという印象が強いのですが、今回のツアーでお客さんに求めるものってありますか?

atsuko「私たちはお客さんに対して、あーしろ、こーしろといった要求がけっこう多いんですよ(笑)。『ここで声を出して』とか、『ここでこう踊って』とか、『ここは歌って』とかっていう要求がすごく多いので、お客さんたちもそれに対応しなければっていう意気込みでいらっしゃるみたいなのですが、それに対してもさらにプレッシャーをかけるんですよ。『絶対にタオルを投げる場所を間違えないように!』みたいな(笑)。最近はやりすぎかなって自分でも思ってはいるのですが、今回もまた違ったことをやりたいなとは思っています。まだ漠然としているのですが」

――構想はあるわけですね

atsuko「そうですね。たとえば、『この曲は笛を吹き鳴らして』とか(笑)。『Shangri-La』という曲では、途中で笛を吹いてもらうところがあるんですよ。コール&レスポンス的な感じで。それで笛自体も物販で売っていたりするのですが、実は『Shangri-La』という曲でしか笛を使うことがないんですよ。なので、たとえばアルバムの1曲目に入っている『Galactic material』はラテン調の曲になっていて、間奏に笛が入っていたりするんですね。笛と言ってもサンバホイッスルなんですけど(笑)。今のところ、この曲にあわせて何かやるのも面白いかなっていう漠然とした思いはあります」

――もう少し笛を有効活用しようということですね

atsuko「皆さんはきっと笛を用意してきてくださると思うので、ちょっとほかの曲でも使いたいなって思っています。1曲だけのためというのはもったいないですからね(笑)」

――KATSUさんは何かありますか?

KATSU「今回は、お客さんにやってもらうというよりは、angelaが各会場ごとで、何か違ったことをひとつふたつやってみたいなって思っています。まだ決まっているわけではないのですが、何かその土地ならではのことができればいいなと思っています。お客さんに対しては、たぶんatsukoが何らかの指示を出すと思いますので(笑)」

――セットリストの構成はだいたいイメージなさっていますか?

atsuko「毎年年末にホールで大きめのコンサートをやっているのですが、そのときはダンサーさんが入ったりして、ちょっと小芝居的なストーリー仕立てになっていたりするんですよ」

KATSU「細かく書かれた台本がちゃんとあるんですよ」

atsuko「ホールでは毎年そういったことをやっているのですが、今回のライブツアーは音楽をメインにやろうと思っています。なので、セットリストはあくまでも音楽重視で、曲目については会場ごとにちょこちょこっと変わるとは思うのですが、やはり『Land Ho!』の収録曲が中心になると思います」

――今回のツアーは全国8カ所のいろいろな会場を周ることになりますが、ちなみに会場がホールの場合とライブハウスの場合では何か違いはありますか?

KATSU「『Land Ho!』は『陸が見えたぞ!』なんですけど、中に入っている『此処に居るよ』や『SONGS』という曲は、angelaの"原点"に近いものがあるんですよ。今回のツアーが、ホールではなくライブハウスなのは、angelaがインディーズ時代に路上ライブをやりながらライブハウスに出ていたときのお客さんとの距離感というものを特に大事にしたいと思ったからなんですよ。エンタテインメントを求めるのであれば、angelaにはホールが適しているのですが、ライブという点では断然ライブハウスの距離の方がいいと思っています。ステージ上でのテンションも全然違ってきますね」

atsuko「ホールだと、一列目までの距離がけっこうあるので、やはりちょっと遠いような気がするんですよ。でもライブハウスなら、本当に手を伸ばせば届くところにお客さんがいらっしゃいますからね」

KATSU「ホールは"気持ちいい"、ライブハウスは"楽しい"っていう感じですね」

2009年夏はアニメロサマーライブに”初”登場!?

――ライブといえば、今年はアニメロサマーライブにも出演なさいましたね

atsuko「そうなんですよ。やっと呼んでもらえました(笑)」

――去年も似ている方をみた記憶があるのですが……

atsuko「それは違うんですよね(笑)」

――あの規模の会場で歌うというのはいかがでしたか? 今回はトップバッターとしての登場でしたが

atsuko「もう第一声でしたからね。自分で言い出したことなので、自業自得なんですけど(笑)。実は自分から『私、トップバッターがいいです』って言っちゃったんですよ」

――立候補が通ってしまったんですね

atsuko「通っちゃったんですよね。ポロって言っちゃったことが」

KATSU「そこはみんなが避けて通るところだったんですよ(笑)」

atsuko「最初の1曲目が石川智晶さんとのコラボレーションだったのですが、互いに緊張しちゃって、本当にヤバかったですね(笑)」

――すばらしいコラボだったと思いますよ

atsuko「イマイチ客観的に判断できていないところもあるので、DVDなどで観るのがちょっと不安なんですけど(笑)。ファンの皆さんもangelaがどのあたりで出てくるのか、いろいろと予想してくださっていたみたいなのですが、大きく期待を裏切ったらしく(笑)、『まさかトップバッターとは』ってお手紙をいただいたりもしました。期待を裏切るのって、ちょっと『ウフッ♡』みたいなところがあるじゃないですか(笑)。嫌な意味ではなく、『そう来たか!』っていう期待の裏切り方は好きなんですよ、私たち。アニサマという大きなステージで歌わせていただいたことにより、angelaに興味を持ってくださった方もいらっしゃるみたいなので、そういう面ではとても良かったなって思っています」

――あの大会場で、決してアウェイというわけではないですが、完全なホームでもない状態というのはいかがでしたか?

atsuko「そうなんですよね。『Shangri-La』という曲を歌ったのですが、自分たちのライブだったら、『みんなで歌って』って言えば、歌ってくれるだろうなっていう予測ができるんですよ。でも、今日のお客さんはこの曲を知らないかもしれないと思って、いつもと同じようにやるべきかどうかでちょっと悩んだところもあったのですが、いざやってみると、皆さんがちゃんと歌ってくださったので、もう感動、そして号泣、みたいな感じでしたね。みんなが歌ってくれているのに、『ごめん、私が歌えなくなりました』みたいな(笑)。すごくビックリして、すごく感激しましたね。やってよかったと思いました」

KATSU「ぶっちゃけ、イヤモニ(イヤーモニター)をしていると、外の音が普通より聞こえにくいんです。でも、イヤモニをしていてもちゃんと聞こえてきたときは、『これが3万人の力なんだ』って思いました」


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