ジャケットは石垣島で撮影! 昼ごはん抜きでも辛くない!?
――今回のアルバムはジャケットは、なぜ"石垣島"なのでしょうか?
atsuko「このアルバムを出すひとつ前のCDが『Spiral』というシングルだったのですが、その撮影の際に、もうすでにアルバムを出すことは決まっていたので、デザイナーさんやカメラマンさんたちと、『次のアルバムはどうします?』みたいな話をしていたんですよ。そのときに私がポロっと『沖縄とかいいですよねー』みたいなことをいったら、スタッフの皆さんがそこに乗っかってきて、『いいっすよねー』みたいな話になりまして……」
KATSU「デザイナーさんも『いいところがありますよー』みたいな感じでね(笑)。プロデューサーも海が好きな人なので、『じゃあ』みたいなノリで、決まった感じですね」
――もうスタッフの皆さんもノリノリといった感じですね
atsuko「もうノリノリでしたね(笑)」
KATSU「初回限定盤に同梱されているDVDの映像を何度も観ているのですが、その映像を表すのに一番しっくりとくる言葉が『みんなの悪ノリ』なんですよ。僕たちの『悪ノリ』が初回限定盤にはついているっていう感じですね(笑)」
――本当に映像では、はしゃいでいらっしゃいますよね(笑)
atsuko「そうですか?(笑)」
――あまりカメラで撮られているという意識もない感じですよね
atsuko「ずっと撮られていたので、逆に気にならなくなっていましたね。最初のころは『はい、というわけで』みたいにやっていたんですけど、もう後半になると、ずっと撮っているんだから、ここで歌っちゃえ! みたいな感じで、割とリラックスした感じで(笑)。たぶん何十時間分も撮ってくださったと思うので、それを20分ぐらいにまとめるのは本当に大変だったんだろうなって思いました(笑)」
――KATSUさん的には石垣島はいかがでしたか?
KATSU「僕の中で『沖縄』というのは、日本では最高峰の楽園なので、絶対に行っちゃいけないところだと思っていたんですよ。これを知ってしまうとたぶんダメだろうなっていうのがありまして(笑)。沖縄に魅せられて、東京から移り住んでいる人の話などもけっこう聞いていたので、絶対に行ってはいけないところだと思っていたんですよ。でも、気がついたらもう航空券が手元にある状態で(笑)。石垣島には4日間いて、そのうちの2日間が撮影だったのですが、2日間とも昼ごはんなしで撮影したんですよ。このように聞くと辛そうに感じるかもしれないのですが、実際は『ご飯なんかいらないから、次の現場へ行こう』といった感じでしたね。もちろんお腹はすいているんですけど、『早く! 早く次の現場へ』みたいな感じで(笑)」
――仕事をしながら石垣島を満喫といった感じですね
KATSU「仕事をしているという感覚もなかったですね(笑)」
atsuko「すべての景色が素晴らしすぎて、ここもすごいけど、きっと次のところはもっとすごいんだろうなっていうワクワク感のほうが強かったので、ゆっくりご飯を食べている場合じゃなかったですね(笑)」
KATSU「遊園地などで、ご飯を食べるくらいなら次のアトラクションへ、みたいな感覚です(笑)」
――そんな楽しげな雰囲気がジャケットにも表われていますが、アルバムの中にはそれに反してダークな曲もありつつ……
atsuko「そうですね(笑)。『今は暗闇の中だけど、出口は見えているぞ』っていうことを海の上で表現するなら『陸が見えたぞ!』になるので、今回は石垣島になったということもあるのですが、最初『船で航海していて陸が見えたぞ!』みたいなジャケットにしたいんですってデザイナーさんにいったら、デザイナーさんが『船じゃ面白くないよね』っていうことで、今回は気球で旅をしていて、たどり着いたところという感じになっています。だからジャケットにも気球が写っているんですよ」
――このジャケットは、見えた光の先なんですね
atsuko「ここにたどり着いたよ。そしてまたここから始まるよっていう感じですね」
KATSU「『光』というものが、『陸地』、そして『楽園』といった捉え方に変わっているんですよ」