――鉄郎、メーテル、車掌さん、それぞれを演じられるときに、まず物語やキャラクターの設定を伝えられると思うのですが、結末は最後まで教えられなかったんでしょうか。

肝付「僕なんて、ああいう役じゃないですか。ですから松本先生に『僕の役は人間じゃないですよね?』なんて聞いたら、『いや、それはちょっと言えないな』って(笑)」

――車掌さんは、最初はものすごく規律に厳しくて、鉄郎ですら発車時刻に間に合わなかったら、置き去りにしようとしていましたよね。

肝付「あの、車掌さんはね、実はメーテルに惚れててね。ある意味、鉄郎くんと仲良いフリをして、三角関係だったんですよ(一同笑)」

――そんな裏設定が!?(笑)。

肝付「いや、そんな描写があったんですよ……多分、1回くらい(笑)」

――野沢さんはどうでしょう? 鉄郎はメーテルに導かれて、999号でいろいろな星を訪れ、様々な経験をしていく少年でしたが。

野沢「鉄郎の中では、メーテルは友達であり、母であり、恋人といった存在。車掌さんに対しては、お兄さんであり、父親的な想いを持っていたと思います。999号の旅は演じている私自身が、次の星は一体どんなところなんだと毎回楽しみにしていました」

――池田さんは、メーテルをどのような女性と見ていましたか?

池田「そうですね、まず何歳なのか? 生身の女性じゃなさそうだし……とにかく謎が多くて、どうしたらいいかわかりませんでしたね。私自身は、そういうミステリアスな役が大好きで演じていて本当に嬉しかったのですが、やはりどこかに拠りどころが欲しかったのは確かです。生い立ちや地球に来るまでは何をしていたのだろうとか、皆目見当が付かなかったので。そういったところでは、私はものすごく鉄郎ちゃんや車掌さんを演じているおふたりが上手でしたから、随分助けられました。今振り返っても、共演者に本当に恵まれたなと思っています」

――今回は劇場版3作品がBlu-ray Discで発売されるということで、最後に野沢さんと池田さんにコメントしてもらいたいと思います。

野沢「すごく綺麗な映像で見られるということですので、見た人たちが皆一緒に999号に乗って旅をしている気分になってもらえたら幸せです。一緒に旅をしましょう!」

池田「『銀河鉄道999』は、とても想像力をかき立てられる作品です。登場人物の心模様をはじめ、見ている人が想像する部分がいっぱいあって、いろいろ考えさせられます。皆さんも、ぜひ999号に乗って旅をしてみてください」

――ありがとうございました。

タイトル 銀河鉄道999
さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅-
銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー
発売日 2009年9月9日 品番 BSTD-02050
BSTD-02051
BSTD-02052
価格 各5,250円
発売元 東映アニメーション・東映ビデオ 販売元 東映
タイトル 銀河鉄道999 劇場版Blu-ray Disc Box
収録内容 『銀河鉄道999』
『さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅-』
『銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー』
発売日 2009年9月9日 品番 BSTD-02996
価格 21,000円
発売元 東映アニメーション・東映ビデオ 販売元 東映
(C)松本零士・東映アニメーション