前編に引き続き、NEC Directでのみ売られている硬派なマイクロタワーマシン「VALUESTAR G タイプM 」について、同社の大町氏と野中氏に聞いていきたい。

NECパーソナルプロダクツ PC事業本部 商品企画開発本部 商品企画部 主任 大町聡氏(右)と、同 野中崇史氏(左)

マイクロタワー型で見逃せないのは、グラフィックスカードやドライブを購入して自分でマシンをアップグレードできる拡張性だ。タイプMはmicro ATXサイズのIntel G45 Expressマザーを採用し、合計最大4GBまで積めるDDR2メモリスロットを4基備えている。拡張スロットはPCI Express x16とPCI Express x1スロットがそれぞれ1基と、PCIスロットが2基となる。ドライブベイは5インチ2基とフロントアクセスできる3.5インチが1基、HDDベイが4基だ。

BTOで購入時にある程度の空きは埋まるが、それでも地デジチューナーカードやSSD、まもなく登場するUSB3.0カードを挿すといったバラエティに富んだ増設が夢見られる。もちろん、自分で勝手に増設したパーツにまつわるトラブルはメーカー保証外になるが、余計なことをして痛い目を見たあとでも「オラ、ワクワクしてきたぞ」と言ってしまうのがコアユーザーである。

VALUESTAR G タイプMの内部。ケースの奥行きは409mmで、micro ATXマザーとHDDベイの間はあまり隙間がない。また、背面ブラケットを2段占有するタイプのグラフィックスカードを挿すと、PCI Express x1スロットは使えなくなる