HP Pavilion Desktop PC s5150jp/CT ダブル地デジモデルをセットしてみると改めて筐体のスリムさが分かってくる。もちろん、ディスプレイが大型なためにスリムさが際立つというのも事実だが、これなら本体の置き場所にはさほど困らないはずだ。

フロントパネルにはドライブベゼル、6in1メディアスロット、USB2.0ポート×2、ヘッドフォン端子、そしてHP専用ポータブル拡張ドライブの「HPポケット・メディア・ドライブ」が搭載できるスロットが用意されている

本体の背面。USB 2.0ポート×4、10/100/1000BASE-T対応有線LAN、各オーディオ端子、無線LANアンテナ、赤外線ポート接続用の端子などが並び、拡張機能としてロープロファイル版のGT220が提供するDVI端子やHDMI端子、そしてダブル地デジチューナーユニットのアンテナ端子などが配置される

アンテナとB-CASカードをセットして、プリンストールされているアクセラの「StationTV」を起動してみる。簡単なセットアップをするだけで、すんなり地デジ番組を見ることができた。ダブルチューナーだから裏番組録画もお手軽で、かなり使い勝手が良い。また、評価機に搭載されている1.5TBの大容量HDDなら、標準画質で177時間の録画が可能。連続ドラマを録り貯めしても、しばらくは安心な容量といえる。

ちなみにB-CASカードとアンテナ変換コネクタを装着するとこのような形となる

地デジチューナー搭載モデルに添付されてくるリモコンと受信部の赤外線センサー。テレビの視聴がメインなら、これは外せない

PCと地デジの組合せでうれしいのは、テレビ番組を視聴しながらネットで情報収集といった"ながら見"だ。ハイパフォーマンスCPUのおかげもあって、視聴しながら複数ウィンドウを起ち上げていてもストレスは感じない。とはいえ、アクセス過多になると地デジ番組の描画にコマ落ち感が出るのは少々気になった。多くの作業を並行して行いながらテレビ番組を見たい、録画も行いたいというならこの点に留意して、高めのスペックでマシンを構成すると良い。

PCと地デジの組合せならではの"ながら見"。ネットを見ながらテレビ、テレビを見ながら入力、と自由に楽しめる

フル画面で見るとかなりの迫力がある。家庭用大画面テレビには及ばないものの、PCのディスプレイでこの映像が見られれば大満足だ

これがディスプレイをピボット機能によりタテ表示にしたところ。16:9パネルなので、情報量は圧倒的に増える

もうひとつ2309pの面白い要素として、ピボット(回転)機能による「タテ表示」がある。これはディスプレイを90度回転させて画面をタテ長に使えるというもの。古くからある機能だが、16:9パネル、しかも23型ワイドのHP 2309pでこれをやるとかなりの大迫力が味わえる。ブラウザを表示させると、これまで見たことのない縦長画面となり、一度に得られる情報量は圧倒的だ。この機能を使うには別途添付されてくるドライバをインストールする必要があるので、手に入れた際は忘れずに設定しておこう。

液晶ディスプレイはこのように折りたたむことが可能。頻繁に設置場所を変えるような場合は重宝する機能だ

2309pの背面の右寄りには、D-sub15ピン端子、DVI-I端子、HDMI端子、オーディオ端子が搭載されている

2309pの設定は静電式パネルで行う。軽く触れるだけで設定できるので画質の調整時に便利だ

ディスプレイに添付されるケーブル類(電源ケーブルを除く)。接続可能なすべてのインタフェース用ケーブルが付いてくるのはうれしいところだ