家計簿や見積書の作成など、PCで数字入力をする機会は実に多い。しかし、数字が横一列に並んだノートPCのキーボードでは、どうしても作業効率が上がらないと感じたことはないだろうか。ビジネスでは特に数字入力の頻度が高くなるため、USBで接続する外付けタイプのテンキーを使っている人もいるほどだ。そんな時に重宝するのが、テンキー付きキーボードを採用した富士通のノートPC「NF」シリーズである。

NFシリーズには複数のラインアップが存在するが、その中でも今回のレビューで取り上げる「NF/D50N」はコストパフォーマンスと使い勝手に優れたWEB MART限定のカスタムメイドモデルだ。低価格ながら確固たる基本性能を備え、なおかつ用途に応じてカスタマイズできるオールマイティーさが特徴となっている。まずは、2009年春モデルである「NF/C50N」からの主な変更点を紹介しておこう。

NF/C50N NF/D50N
CPU Intel Core 2 Duo P8400(2.26GHz) / P9500(2.53GHz) Intel Core 2 Duo P8700(2.53GHz) / P9600(2.66GHz)
HDD 160GB / 250GB / 320GB 160GB / 320GB / 500GB
ディスプレイ 15.6型ワイドスーパーファイン液晶 15.6型ワイドスーパーファイン液晶 / ノングレア液晶
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ DVDスーパーマルチドライブ / BDドライブ
ポインティングデバイス フラットポイント ジェスチャー機能対応フラットポイント

主要スペック部分では、デュアルコアCPUのIntel Core 2 Duo P8700(2.53GHz)またはIntel Core 2 Duo P9600(2.66GHz)、HDD容量は160GBから500GBまでの選択が可能だ。NF/D50Nでは、それら基本スペックの充実に加えて、動画視聴が少ない人にはノングレア液晶、高品位なBlu-rayコンテンツを見たい人にはBDドライブなど、ユーザーニーズに応じたカスタマイズ性がアップされている。ホームエンターテインメントでの高負荷作業をこなせる性能を備えているのはもちろんのこと、テンキー搭載とあってビジネスでの利用が多いユーザーにも最適な環境としやすいわけだ。

また、細かい部分ではフラットポイントがジェスチャー機能に対応したのもうれしいところ。例えばノートPCでブラウジングやメール閲覧などをする際、毎回スクロールバーにカーソルを持っていくのは意外に面倒なものだ。その点、NF/D50Nはズーム機能こそ対応していないものの、フラットポイント上を時計回りや反時計回りになぞるだけでウィンドウ内の表示を上下左右に移動できるスクロール機能を搭載。この機能があるだけで、日々感じていた煩わしさは大幅に解消できる。

ウィンドウ内の表示を上下左右に移動できるスクロール機能が利用可能なジェスチャー機能対応フラットポイント