さて、エプソンダイレクトといえば予算や目的に合わせてパーツを選べるBTOへの対応も魅力のひとつだが、このモデルに関してはスペックはほぼ固定されている。しかし、ディスプレイなどのオプションは充実しており、なかでも同社の18.5型ワイド液晶ディスプレイはDVIとD-Sub15ピンの2系統入力、スピーカーも内蔵していながら、価格はわずか14,490円とかなりのお買い得。目に優しい光沢のないノングレア液晶なので、ビジネス用途にもピッタリだ。USB接続となる合計33種類のメディアに対応したマルチカードリーダーも3,480円で選択が可能となっている。

オプションの18.5型ワイド液晶「LD18W41S」。2系統の入力を備えながら、直販価格は14,490円とリーズナブル。解像度は1360×768ドット

33種類のメディアに対応したマルチカードリーダーもオプションで用意。直販価格は3,480円

同社でコンパクトデスクトップというと「Endeavor AT971」がすでにラインナップしているが、容積やコストパフォーマンスに関しては本機のほうが上。高い静音性も誇っており、トータルバランスに優れている。ただし、AT971は豊富なBTOを揃えていることやエネジースター準拠モデル「AT971E」をラインナップするといった利点があるので、一概にどちらが優秀とは言い難いのも事実。とはいえ、低価格で場所を取らずに使えるシンプルなデスクトップを求めているなら、チェックしておきたい1台だ。

■試用機の主な仕様
型番 Endeavor AY300-V
CPU Intel Core 2 Duo E7500(2.93GHz)
チップセット Intel G41 Express
メモリ 2GB
HDD 160GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチ
グラフィックス Intel GMA X4500(チップセット内蔵)
ディスプレイ なし
オーディオ Intel High Definition Audio
ネットワーク 10/100/1000BASE-T
インタフェース USB2.0×6、PS/2×2、DVI-I、サウンド入出力ほか
サイズ/重量 約W103×D339×H289mm/約6.0kg
OS Windows XP Professional(Windows Vista Businessからのダウングレード)
直販価格 56,700円

(撮影/よしだたける)