いまどき、こんな無骨なマシンが受け入れられるのだろうか? 率直な疑問をオブラートなしで口に出すと、「外観の違いが、売り上げの決定的差ではないことを教えてやる」と言わんばかりに、野中氏は資料を取り出して、やさしい口調で説明を始めた。
野中「NEC Directのデスクトップでは、長年変わらずセパレート型の人気が高くなっております。その頂点がVALUESTAR GタイプMなんですよ。たしかに店頭ではVALUESTAR Nなどの一体型が人気を集めますが、NEC Directを利用される方は30~40代の男性が中心で、PCリテラシーが高い方が多いのです。そうした方々には、拡張性やメンテナンス性の優れたセパレート型が支持されますね。その特徴を最大限に活かしたのがタイプMというわけです」
大町氏「外観のシルエットよりも拡張性を優先すると、どうしても大きくなってしまいます。そして、メンテナンス性とエアフローを考えると、マイクロタワー型がもっとも合理的になるんですよね。おかげさまで機能美を優先する人にはご好評をいただいております」
スリムタワー型のVALUESTAR G タイプL(s)もNEC Directで第2位の人気を誇る。価格は8月26日15時まで行われているサマーセールのクーポン使用時で89,880円から。2009年春モデルでは、地デジチューナーカードをオプションで付けるユーザーが57%にも及んだという |
PCリテラシーの高い方が多いNEC Directのコアユーザーの心を、ガッチリ掴んでいるわけだ。ただし、人気の理由はほかにもある。
野中氏「VALUESTAR G タイプMは、メーカー出荷時からRAIDが選べることが魅力です。加えて、十分な冷却性能を保ちながら騒音を30デシベル以下に抑えているのもポイントです。いずれも、高い信頼性という裏付けがあるのが強みです」