――自分のキャラ以外で好きなキャラ、演じてみたいキャラを教えてください
浅沼「どの役というわけではなく、ネコ役をやってみたいですね。あとちょっと細かいところで言うと、よく潤平が柵を乗り越えて入る家のイヌとか……。(監督に)次、イヌ役があるときはぜひ!」
川口監督「じゃあ、何か……、『わんこい!』をやるときに」
浅沼「このアニメじゃないじゃないですか……」
白石「じゃあ、DVD特典で『わんこい!』」
川口監督「それは予算をいただければ……」
浅沼「ちょっと僕のお財布を……。そんな金額じゃないですね(笑)」
井口「ネコたちがかわいくて、どれも本当に好きなので、やっぱりネコたちを演じてみたいですね。ネコの中でも"クマネコ"という、かわいらしい、榊原(ゆい)さんが演じているネコがいるのですが、あのおっとりとした感じのネコちゃんがとても好きなので、演じてみたいというよりも、むしろああいう子がうちにもう一匹来たらいいなって思います(笑)」
浅沼「三匹も飼っているだよね?」
井口「四匹目としてぜひ来てほしいですね(笑)」
白石「同じ答えになってしまうのですが、私もネコをやってみたいです。もちろん、加奈子という大きな役をいただいていますので、加奈子をしっかりと表情豊かに演じなければいけないのですが、先日、"ネコA"とか"ネコB"って、ネコがいっぱい出てくる話があって、どれか私に振ってくれるかなって、ちょっと期待していたのですが、見事に全部別の方が演じられていて……。この"ネコD"とかやりたかったなあ、みたいな感じだったので、今後何かネコ役があったら私に振ってください!」
川口監督「それは(音響監督の)飯田さんにいってください」
白石「飯田さーん! よろしくお願いします! ネコを」
浅沼「僕はイヌで!」
小林「ネコちゃんがすごくかわいくて大好きなんです。すごく好きなんですけど、本当のことをいうと、少しだけアレルギーを持っているかもしれないんですよ。でも、すごく好きなんですよ、ネコが。信じてください!」
浅沼「潤平よりも可哀相ですね。潤平はネコアレルギーでも、ネコが好きじゃないから離れられるんですけど、ネコが好きでアレルギーというのは一番可哀相ですね」
川口監督「ニャンコマスターの山根さんがネコアレルギーですね。ネコが大好きなんですけど」
白石「私も昔そうでしたが、治りましたよ」
浅沼「治るんです! このアニメを観たら治ります! ……治るかも?(笑)」
小林「近所のネコちゃんが、私の脚に絡み付いてきて、お腹を出して寝転がったりするので、よく撫でたりするんですよ。なので、ネコアレルギーはもう治っているような気もするのですが、昔はちょっとダメだったんですね。でも本当にネコちゃん大好きなので、ネコちゃんを演じてみたいです。凪さんはもちろん、必死になって、一所懸命についていっています。あと、いつも潤平さんのアドリブがすごいなって尊敬していまして、あんな風に自由自在にアドリブが入れられる潤平さんは素敵だなって思っています」
浅沼「またハードルが上がった……」
小林「潤平さんという役は、もちろん浅沼さんが演じていらっしゃるからなのですが、すごく素敵な役だと思って憧れています」
田中「自分が役をいただいたニャムサスもすごく愛していますが、本当に登場人物ひとりひとりのキャラが立っていて、とっても素敵なキャラクターばかりですね。今日ここにはいらっしゃいませんが、小杉十郎太さんが演じている和尚さん(住職)は、本当に七変化で、いろいろな格好に変装して出かけていくのですが、そういったところも楽しいと思います」
川口監督「キャラ的には加奈子が一番好きですね。たぶんみんなそうだと思うんですけど」
白石「監督からプレッシャーが……」
川口監督「水野(楓)がヒロインになるためにも加奈子の芝居が必要なんですよ」
白石「了解です。頑張ります」
川口監督「水野はあんまりキャラが前に出てこないんですよ……。あ、加奈子だと普通すぎるので、"住職"が好きです!」
――それでは、TVアニメ『にゃんこい!』の見どころを教えてください
浅沼「見どころは、観ていただいて感じていただくのが一番なのですが、僕が思うのは、『え? ここCG?』というところですね(笑)。僕はそこにちょっと感動したんですよ」
川口監督「空きカンとか?」
浅沼「そうですね。そういう細かいところに、すごく力を入れているアニメだなと思って、リハーサルなどで感動していました(笑)。あと、役者さんがですね、ガヤと呼ばれる背景にいるその他大勢の生徒とかの声を演じているときに、よく聴くと細かいことを言っていたりするんですよ。よくOKになるなあと思いながらやっているんですけど(笑)、そういう細かいところに注目していただくと、何度観ても楽しめるのではないかと思います」
川口監督「細かいところまで観れるので、Blu-rayを買ってください(笑)」
井口「私個人的には、潤平君の恋の行方よりも、毎週出てくるゲストネコのかわいらしさに注目してほしいと思います。ネコなのに関西弁を喋ったりとか、いろいろとキャラクターも豊富で、皆さんがアドリブもたくさん入れていて、ネコを飼っている方や動物が好きな方は『うちの子もこういう風に喋るのかしら』なんて思ったりできると思いますし、本当に観ていてワクワクすると思いますので、ぜひネコちゃんの仕草に注目してみてください」
白石「見どころはやっぱり潤平の、浅沼さんのアドリブですね」
浅沼「ちょっと待ってくださいよ。もうそろそろいいんじゃないかな?」
白石「本当に、想像もしないようなネタをポンポンポンポンとテンポよく出されるので、毎回本当に楽しみで……」
浅沼「何か、ちょっと暑くなってきた……」
白石「すごく観ていて面白いです。本番のときは音を立ててはいけないんですけど、思わず笑いそうになって堪えたりとかしていて、浅沼さんだけじゃなく、みんなけっこうアドリブがきく役者さんで、本当に面白いんですよ。ただ、ドタバタと本当にテンポがよくて楽しいラブコメなのですが、私は潤平がすごくカッコいいヤツだなって毎週観ていて思います。ちょっとバカっぽいところもあったりするのですが、どこかしらに男気みたいなカッコいいところもあって、『そりゃモテるわ』みたいな感じでみているので、今後どうなるのか楽しみです」
小林「本当におひとりおひとりのキャラクターが個性的で、役者の皆さんが、私が言うのも生意気なんですけど、すごくてですね、私は途中、第3話からの参加だったのですが、ポンと入らせていただいたときに、おひとりおひとりのキャラクターがピッタリで、すごく活き活きしているのを感じました。今日初めてコミケで流れていた映像も観させていただいたのですが、それもすごくすばらしかったですね。あと、いつも思うのですが、浅沼さんをはじめ、役者の皆さんがアドリブを入れるのを、スタッフさんが『どうぞ!』みたいに大きな懐で、『全部OKですよ、何でも言ってください』みたいな……」
浅沼「そんなことはないでしょう(笑)」
川口監督「いや、(ブースの)向こうではみんな、何か面白いこと言わないかなって思いながらやっていますよ」
小林「やっぱりそうですよね。何かそういう雰囲気が感じられて、面白いモノをドンドン自由に、台本にないことでも出し合って、みんなで面白いことをやっていこうよっていうのが伝わってくるんですよ。第3話から参加させていただいたときに、すごくその熱意のようなものが感じられて、私も思い切りやらせていただくことができました。そういった温かさや、チャレンジといったものは、テレビの画面から皆さまにも絶対に伝わると信じております。なので、どうか受け取ってください」
田中「もう出尽くした感じなのですが(笑)、単なるラブコメディではないというところと、ネコが喋りますっていうところが見どころですね」
川口監督「この『にゃんこい!』の仕事を最初に請けたときは、普通の美少女モノなのかなって思っていたんですよ。でも、実際に読んでみると、ラブコメだったり、ちょっとギャグっぽいところがあったり、いい話があったりして、単なる美少女モノではなかったですね。とにかく潤平が主人公なんですよ。女の子キャラがいて、主人公がいるという感じではなく、すべて潤平が行動を起こすことで、周りも動き出すという、そのあたりが見どころなのかなって思います。浅沼さんが一番喋っていると思うんですよ。一話なんか、ヒロインのはずの水野が全然出てこないじゃないですか。だから、あまり出てこないヒロインのシーンも見どころかもしれないですね(笑)」
井口「忘れないでくださいね(笑)」
川口監督「男性だけではなく、女性にも観てもらいたいですね」
浅沼「ネコ好きの人は絶対観てください」