ところで今、首都圏の空港では滑走路やターミナルビルの建築が続々と進んでいる。

まず先手を打つ形になったのが成田空港。2,180mの暫定B滑走路を2,500mの完成形に仕上げ、今年10月22日からの供用開始を決めた。これによる航空機発着枠の増加で、エミレーツ航空、カタール航空、エディハト航空の中東系航空会社の就航が決定している。この決定で、今まで首都圏からドバイに行くには関空や香港で乗り継ぐ必要があったのが、直行できるようになる。増枠の航空交渉は現在も続けられており、他にドイツ、オーストリア、スカンジナビア3国、フィンランド、オランダ、フランス、イタリア、トルコ、タイ、ベトナム、インド、マカオ、シンガポール、カナダなどへの増便が可能になっている。

なお、2010年には成田新高速鉄道が開業し、日暮里から成田空港まで36分で行けるようになる。日暮里へのアクセスが良い旅行者は成田への利便性が格段に上がる。

一方の羽田空港には来年10月、4本目のD滑走路が完成予定されている。こちらも国際線増枠の航空交渉が行われており、昼間時間帯(6時~22時台)は韓国と香港、深夜早朝時間帯(22時~6時台)は韓国、香港に加え、マレーシア、シンガポール、タイ、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、カナダなどへの就航が可能になっている。実際に航空会社が運航を始めるかは未定だが、現行の韓国、香港、中国(航空交渉中)に加え、イギリスなど新規就航の可能性が高い国も出ている。また、羽田では現在の第2旅客ターミナルビルと同程度の総床面積を持つ本格的な国際線ターミナルも建設中で、京浜急行と東京モノレールが乗り入れ、地上のアクセスも充実する。

多数の航空会社が就航する成田空港

成田空港の豪華なラウンジ