ここ数年間に、インクジェットプリンタの主流は、プリント専用機から、コピーやスキャンもできる複合機へとシフトしてきた。複合機は、一般家庭はもちろん、SOHOや企業でも重用されており、メーカーからはビジネスシーンに役立つさまざまな機能を搭載したオフィス向け複合機が数多く発売されている。
日本HPから新しく発売された「HP Officejet 6500 Wireless All-in-One」もそのひとつ。プリント、スキャン、コピーの基本機能に加えてファクス機能も搭載しており、より幅広い用途に使えるのが特徴になっている。
プリンタとしては、4色独立インクを採用しており、一体型インクに比べてランニングコストを低く抑えられるのがポイント。インクは黒のみ顔料インクとなっており、テキスト中心の文書ならば普通紙でもにじみの少ないシャープな品質でプリントできる。出力解像度は最高4,800×1,200dpiで、自動両面印刷機能なども搭載。また、ADF(原稿自動送り装置)を装備しており、最大35枚までの原稿をセットして連続コピーやスキャン、ファクスが可能になっている。
スキャン機能は、光学解像度が2,400×4,800dpiで、データ補完により最高19,200dpiでの取り込みが可能。ファクスは、PCで作成したデータを直接送信できるPCファクス送信機能にも対応している。
なお、本体には、IEEE802.11b/g準拠の無線LANと、10/100BASE-TX対応の有線LANが搭載されており、家庭やオフィスのネットワーク上で複数ユーザーが簡単に共有することができる。またネットワーク上では、プリント、コピー、ファクス、スキャンのすべての機能を共有することが可能だ。