次に題材にしている「Lunascape5」のインストール作業を一から録画していく。まずはデスクトップから「Lunascape5」のダウンロードページへ進み、プログラムをダウンロード。そして一連のインストール作業というシナリオで録画していく。ここでこのようなチュートリアルビデオ作成時におけるアドバイスがある。それは、マウスカーソルを極力遅く動かすこと。あまりにも速すぎると、コマが飛んで見えてしまうためだ。無事に目的のインストール作業が終了したら録画を停止。プレビュー画面で再生されるのでそれを確認し、適切な場所にファイルを[保存]、または[編集]を選択する。

シナリオに沿って実際に録画を開始、クリップビン、タイムラインへと映像を配置していく

気に入らなければここで削除し、何度でも取り直せばよい。[編集]を選択すると、保存し自動的にタイムライン上に配置してくれる。[保存]を選択した場合は、Camtasia Studioのクリックビンのエリアで右クリック[メディアをインポート]を選択し、先ほど保存したファイルを読み込むとクリップビンに録画ファイルが表示される。

プレビュー画面。ここで何度でも取り直しがきくので、サイコーのマウスさばきの瞬間を狙うことができる。[編集]を選択すると自動的にタイムラインに配置してくれる

クリップビンに表示されているクリップタイトルをタイムラインに配置すると「プロジェクト設定」が表示されるので、ここで録画した映像のサイズを決める。今回は640×480pxサイズをチョイス。他にもHDやiPhone、YouTubeやWebなど多数のプリセットが用意されているので目的に応じて選択すればよい。サイズ変更のオプションにある[ビデオのサイズを変更してSmartFocusを適用する]にチェックをいれておくと、サイズに合わせてズームとパンのキーフレームを自動生成してくれる。

ここでは一般的な「Web」を選択した

さて、ここで画面最下部のタイムラインにご注目いただきたい。先ほど作成したタイトルクリップや録画ファイルは、クリップビンからタイムラインへドラッグ&ドロップすることでひとつの動画映像として結実する。タイムラインは難しそうといった場合には、タイムラインの左上にある[タイムラインを表示]をクリックする。そうすると、タイムラインがサムネイルベースの"ストーリーボード"に切り替えることができる。

タイムラインのみならずサムネイルベースのわかりやすいストーリーボードも搭載

というわけで、まずタイムラインの先頭にタイトルクリップを、直後に録画ファイルをドラッグ&ドロップしてみた。もし、画像をチェックしながら「ここは重要な部分だ!」といった箇所があれば強調・加工したいもの。そこで、今回はズームインして拡大表示する設定を行った。

ズームとパンの処理はタスクリストの[ズームとパン]をクリックして表示される[ズームとパンのプロパティ]からおこなう。タイムライン上でズームとパンをおこなう場所に▽のマーカーを移動させ、[倍率]と[時間]を設定する。緑の枠でズームやパンの大きさ、位置を自由自在に指定できる。右側のプレビュー画面では、調整をリアルタイムでプレビューしてくれるのでとても便利。フォーカスしたいポイントにズームをあてることも簡単にできてしまう。

左側に表示されている全体の画像エリアから緑色のライン内を拡大表示。リアルタイムで右側のウインドウに表示されるのでカンタンにズーミングが可能。実際のシナリオでは、ライセンス同意書にフォーカスをあてた

[ズームとパンのプロパティ]倍率と時間を設定し

フォーカスをあてたい部分を自由自在に設定できる