本製品の外見上で、いちばん大きな変更だったのが付属キーボードだろう。従来モデルに付属するものと比べると、ちょうどテンキーと矢印キーのスペースがそっくりそのまま削り落とされたような見た目になっている。
そのため、キーレイアウトやキートップの大きさも一部変更されている。たとえば、矢印キーは右shiftキーの下部に移動。また、右Commandキーのサイズが若干小さくなり、右Optionキーの代わりにFnキーが配置されている。このほか、Caps Lockキーが左下に移動された。このキーレイアウトは、MacBookなどのノート型Macとほぼ同じ。そのため、MacBookなどと併用するユーザーにはこの方が使いやすい面もあるかもしれない。
ただし、グラフィックツールなどでは、ダイアログで数値を入力するシーンも多い。また、Excelなどの表計算ソフトを多用する人も少なくないだろう。そうした用途には、テンキーがないのはやはり不便だ。アップルでは、従来型のテンキー付きキーボードもBTOオプションとして提供しているので、購入する際はあらかじめよく検討したほうがいいだろう。なお、テンキー付きキーボードは単体でも販売されているため、後からキーボードだけを別途購入することも可能だ。
まとめ
フルモデルチェンジというよりは、機能強化を目的としたマイナーチェンジという印象が強い本機だが、その分製品としての完成度は高まっている。CPUやグラフィックスも、日常使用では十分すぎる性能を実現しており、長期にわたって使う場合でも不安はない。画像管理やムービー編集、Webページ作成などを簡単に行える「iLife '09」などの魅力的なアプリも付属するので、買ってきてすぐ楽しめるのも強みだ。OS標準機能であるBoot Campを使えば、Windows XP/Vistaをインストールして使うこともできる。Windowsが動くマシンとして見た場合でも、その性能とデザインは魅力的に映るはず。その意味では、Macユーザーはもちろん、Windowsユーザーにも注目してほしい製品である。
■仕様 | ||
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iMac 24インチ MB419J/A | ||
Intel Core 2 Duo (2.93 GHz) | ||
4GB | ||
640GB | ||
SuperDrive(DVDスーパーマルチドライブ) | ||
NVIDIA GeForce GT 120 256MB | ||
24型ワイド クリアワイドスクリーンTFTアクティブマトリクス液晶(1,920×1,200) | ||
内蔵ステレオスピーカー | ||
IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、10/100/1000BASE-T対応有線LAN | ||
Mini DisplayPort×1、USB 2.0×4(本体)、FireWire 800(IEEE1394b)×1、Bluetooth 2.1+EDR、光デジタルオーディオ出力/ヘッドフォン出力×1、光デジタルオーディオ入力/オーディオライン入力×1 | ||
約W569×D207×H520mm/約11.5kg | ||
Mac OS X v10.5 Leopard | ||
Apple Keyboard、Mighty Mouse、クリーニングクロス、電源コード、インストール/リストア用DVD、マニュアル | ||
198,800円 |