貝殻をイメージしてデザインされたNetbook「Eee PC Seashell」は、天板から底面、側面までをフラットな形状で、一部モデルにはEee PCで初めてというアスペクト比16:9のワイド液晶を搭載している。
「Eee PC 1008HA」は、本体サイズW262×D178×H18~25.4mm、約1.1kgと薄型軽量で、CPUにはIntel Atom N280、メモリ1GB、HDD 160GBを搭載。オンラインストレージ「Eee Storage」で10GBの容量が無料で提供される。液晶は10.1型1,024×600ドット。バッテリ駆動時間は最大5.5時間で、OSはWindows XP Home Edition SP3。
「Eee PC 1101HA」は、Eee PCシリーズで最大という11.6型1,366×768ドットのワイド液晶を搭載。アスペクト比16:9の液晶によって、表示領域は従来比で約1.3倍になったという。CPUにIntel Atom Z520、メモリ1GB、HDD 160GB+Eee Storage 10GB。本体サイズはW286×D196×H21.8~36.2mm、約1.38kgで、バッテリ駆動時間は最大10.7時間。OSはWindows XP Home Edition SP3を採用する。
無料で音楽や動画を取得できる「Eee@Vibe」、ファイル同期、共有が可能な「Eee sharing」などのサービスを備える「Eee Docking」機能を搭載した。Office Personal 2007(2年間ライセンス版)搭載モデルと非搭載モデルの2種類を用意する。
いずれも人間工学に基づいた92%サイズのキーボード、マルチタッチ対応キーパッドを搭載した。キーボード部で30度以下、底面で35度以下という「人間の体温より低い温度」を実現したため、膝の上で使用する場合でも不快さを軽減したという。コンパクトに仕上げるため、一般的なNetbookの基板の1/4サイズ、クレジットカード並のサイズを実現したという。
左が一般的なNetbookの基板。Eee PC S101はこれの1/2の基板サイズだったが、Eee PC Seashellはさらにその半分、一般的な基板の1/4サイズとなる |
クレジットカードと基板のサイズ比較。ここまで小さい |
発売はいずれも7月中旬で、Eee PC 1008HAが49,800円、Eee PC 1101HA(Office非搭載)が57,800円、同Office搭載モデルが67,800円となっている。
なお、Windows Vista Home Premium SP1を搭載するUシリーズに関しては、26日にマイクロソフトが発表した次期OSのWindows 7への優待アップグレードサービスをサポート。購入者は2,800円でWindows 7へのアップグレード版を取得できる。また、Eee PC 1101HAにはVista Home Premium搭載モデルも用意する計画で、こちらも優待アップグレートに対応する予定だ。同モデルの仕様は現時点で明らかにされていない。
日本で通常のノートPCとEee PCを同時発表するのは初めてという同社は、日本市場を重要なマーケットとして位置づけ、今後も製品を提供していきたい考えだ。