デュアルGPUが基板1枚に
シングル基板バージョンのGeForce GTX 295搭載グラフィックスカードが登場している。カード本体の厚さは従来と同じ2スロット分だが、内部の基板が2枚から1枚になったことが大きな変更点。このため、従来モデルよりも冷却性能に優れるという。
MSIからは「N295GTX-2D1792」が発売。コアクロックは従来と同じ576MHzだが、メモリクロックは2,016MHzと若干向上(従来は1,998MHz)。また同社マザーボードでお馴染みの低発熱・高性能チップ「DrMOS」を電源回路に搭載した。価格は56,000円~58,000円前後。一方、ZOTACからは「ZT-295E3MB-FSP」が発売されており、こちらの価格は57,000円前後。
OCマージンが330%もアップ
ASUSの「ENGTX285/HTDI/1GD3」は、抵抗が少なく安定した電力特性を持つという「Super ML Cap」(Super Multilayer type Polymer Capacitor)を搭載したグラフィックスカード。オーバークロック性能の高さがウリだ。
搭載GPUはGeForce GTX 285。動作クロックは全てリファレンス通りだが、このキャパシタを採用したことにより、「GPU温度を最高15℃ダウン」「オーバークロックマージンを最高330%アップ」することが可能だという。価格は43,000円前後となっている。
新ブランド「VTX3D」がデビュー
ドスパラ秋葉原本店で、新ブランド「VTX3D」の取り扱いが開始された。日本では全く馴染みがないが、同ショップによると、今年創設されたばかりのブランドだという。製品は全てRadeon GPUを搭載するグラフィックスカードで、およそ10種類程度が店頭に並んでいた。
じつはこれ、PowerColorブランドで知られる台湾TULの別ブランドであることが、WEBサイトで明らかにされている。VTX3Dという名称は、"VERTEX"と"3D"の意味だとか。Radeon HD 4890搭載モデルが21,980円など、価格は安めに設定されており、今後に注目だ。