唐突な話で恐縮だが、筆者は昨年前までATXタワーの自作マシンを使っていた。CPUはAthlon XP 1800+(いまどき!?)で、メモリは1GB。OSはXP Home Editionだ。デカイくせに貧弱であるため、ここ最近は使っていない。というか、押入れにしまっているため、自分のPCがない。必要になったときは嫁さんのノートPCを借りている状況である。

爆安Nettopの「Endeavor NP11-V」。直販価格は26,800円なのだ

PC系ライターとしてその状況はいかがなものかとは思うが、いかんせん家庭を持っているとお小遣いが少ないのである。数万円でミニノートが買えるこのご時勢だが、その数万円を捻出するのが難しい。そんな悩みを抱えているお父さんは、筆者だけではないハズだ。いきなり貧乏くさい話でスミマセン。

そんなところに、エプソンダイレクトの「Endeavor NP11-V」が登場した。お値段は直販価格で26,800円。安い、安すぎる!! エプソンダイレクトといえばつい先日、ミニノート「Endeavor Na01 mini」の価格が改定され、39,800円とこれまた爆安価格となったが、それよりも13,000円も安いのだ。ちょっとエプソンダイレクトさん、大丈夫なんですか? それはともかく、実に気になるマシンだったのでレビューを書くという名目で、貸出機を手に入れた。真の目的はもちろん、購入するかを検討するためである。イヒヒ。

なにコレ!? スゲェ小さい!!

そんな経緯で「Endeavor NP11-V」を借りてみた訳だが、実際に手にしてみて驚いた。小さい、小さすぎる!! スペックではW20×D153.5×H172.5mmとあるが、数字ではなかなかイメージしにくいもの。そこでDVDのトールケースと並べてみた。

DVDトールケースと比較すると、そのコンパクトさがわかる。写真では伝わらないのが残念だが、さらにこれを手に取った時の軽さには衝撃を受ける

これだけ小さければ、机だろうがどこだろうが置き場所に困ることはない。幅は20mmしかないので、本と一緒に並べることも可能だ。付属のフットスタンドを使っても、底面部分の幅は74.5mmである。いままでATXタワーマシンを使っていたのが、本当にバカバカしく思えるほどだ。

付属のフットスタンド。ネジで本体を固定する

フットスタンドを装着した状態で正面から見たところ。驚異の省スペース性能だ

インタフェース類は背面と正面に配置されている。USB 2.0や有線LAN端子、RGB端子など必要十分な構成だ。なかでも、USB 2.0が6基用意されているのがうれしい。キーボードとマウスで2基は使わざるを得ないため実質4基ではあるが、プリンタとUSBメモリをつないでもまだ2ポート残っている。無線LANに使うもよし、USBディスプレイをつなぐもよし。それでも足りないのなら、USBハブを使えばいいだけなので、機器の拡張性は問題ナシだ。

本体背面には、上からRGB端子、USB 2.0×4、有線LAN端子、ACコネクタ、ライン出力端子が用意されている

正面上部のフタを開ければ、USB 2.0×2、オーディオ端子を利用できる

メモリカードスロットは搭載されていないので、デジタルカメラから写真を転送するにはデジタルカメラに付属のUSBケーブルを使うか、別途メモリカードリーダーを用意するといいだろう。筆者を含めて多くの人はひとつくらいカードリーダーを持っているだろうが、初めてPCを買う人は注意すべきであろう。

また「Endeavor NP11-V」には、キーボード、ホイールボタン付きマウスをはじめ、ACアダプタと電源コード、フットスタンド、リカバリCD、ドライバCD類が付属している。ディスプレイについては、PC本体と同時購入のみのオススメパックとして、一体型パック(エプソン 18.5型ワイド液晶ディスプレイ「LD18W41S」+NP11専用「ディスプレー一体型キット」)、一体型プラスパック(LD18W41S+一体型キット+スピーカー+外付DVDスーパーマルチドライブ)が用意されている。直販価格は一体型パックが13,000円、一体型プラスパックが23,000円。合計金額では、一体型パックとの同時購入で39,800円、一体型プラスパックとの場合は49,800円だ。

オプションのUSBマウス。ホイールボタン付きで1,155円

キー入力にこだわるなら、1ランク上のキーボードを選ぶと良い。それでも価格は1,575円と激安だ

この他、IEEE802.11n対応のUSB無線LANアダプタやWebカメラなど多彩なオプションが選択できるので、構築したい環境に合わせて購入時に選ぶと良いだろう。