ところで、UD4P以下の4製品には、NANDフラッシュメモリカードを挿すためのスロットが搭載されているほか、UD5はオンボードでフラッシュメモリが搭載されている。マザーボード上にNANDフラッシュメモリを搭載し、ノートブックでいうところのTurbo Memoryとして利用する機能(コードネーム:Brainwood)は、「Intel H57 Express」チップセットでサポートされるが、Intel P55 Expressでサポートされるという話は出ていない。しかし、GIGABYTEのP55マザーボードにオンボードフラッシュメモリもしくはスロットが用意されている事実は、非公式ながら"Intel P55 ExpressでもBrainwoodが動く可能性がある"ことを示唆していると言えるだろう。

UD5にはボード上にNANDフラッシュメモリが搭載されている。チップ刻印は「29F32G16NCN61」か。刻印から読み解けば1チップあたり4GB、それが4枚で16GB程度と解釈できそうだ

その他のモデルは全てONFIスロットを搭載している。なお、スロットとオンボードとの違いは、「初期コストの違い」とのこと

AMD CPU向けマザーボードでは、AMDの次世代GPU統合チップセット「AMD 785G」を搭載した製品が登場予定だ。展示されていたのはATXマザーボードの「GA-MA785G-UD3H」とマイクロATXマザーボードの「GA-MA785GPM-UD2H」。ともにサウスブリッジにはSB710が組み合わされている。AMD 785Gでは統合グラフィックスがDirectX 10.1に対応したRadeon HD 4200となり、UVD 2を搭載、Hybrid CrossFireXへの対応もうたわれている。今回の2製品はともにソケットAM2+で、AM2/AM3 CPUをサポート。メモリスロットはDDR2で4本搭載している。PCI Express x16スロットはGA-MA785G-UD3Hが2本(うち1本はx4レーン)、GA-MA785GPM-UD2Hは1本。

AMD 785G+SB710を採用したATXマザーボード「GA-MA785G-UD3H」。統合グラフィックが更新されている

AMD 785G+SB710を採用したマイクロATXマザーボード「GA-MA785GPM-UD2H」