液晶一体型PCとしては珍しく、本製品はHDMI入力端子を装備している。そのため、PS3やハイビジョンレコーダーなどを接続して液晶テレビのように使うことが可能だ。PCやAV機器を1カ所にまとめたいユーザーにとっては、かなりうれしいポイントではないだろうか。

ただし、本製品の店頭モデルはボディカラーが白1色のみとなる。PS3のブラックモデルと組み合わせた場合は、若干違和感を感じるかも。その場合は、ブラックカラーの「VAIOオーナーメード」限定モデルを検討してみるといいだろう。

このほか、付属のワイヤレスキーボードにFeliCaポートが内蔵されているのもVAIOらしい特長。また、液晶上部にはWebカメラ「MOTION EYE」とマイクも内蔵されており、ビデオチャットなどに利用できる。

ハード的な機能だけでなくソフトウェアも豊富に用意されており、本製品にはテンプレートを選ぶだけで簡単にまるでプロのようにかっこよく映像を演出できる「VAIO Movie Story」や、定番の映像編集ソフト「Adobe Premiere Elements 7」、手軽にBDタイトルを作成できる「Click to Disc / Click to Disc Editor」などがバンドルされている。撮り溜めた映像をアクティブに楽しみたいというユーザーにはありがたい内容だ。

本体には、HDMI入力端子が搭載されており、PS3やハイビジョンレコーダーなどを接続して、液晶ディスプレイとして使うこともできる

液晶上部にはWebカメラ「MOTION EYE」とマイクが内蔵されている

本体左側面には、ExpressCardスロット、メモリースティックスロット、SDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力、マイク入力、オーディオライン入力、USB2.0などの端子が装備されている

素材を配置してテーマを選ぶだけで簡単に洗練されたムービーが作成できる「VAIO Movie Story」

映像の取り込み先と転送先を指定するだけで、簡単にDVDやBDなどが作成できる「Click to Disc / Click to Disc Editor」

まとめ

一見、液晶テレビにしか見えない筐体に、高性能なPC機能を詰め込んだVAIO type Lは、1台でPCもテレビもBDも楽しみたいというユーザーに最適な製品だ。シンプルかつ洗練されたデザインのため、どんな場所にもしっくりくるのがうれしい。

個人的にはテレビチューナーがBS/CSに対応していない点が少し残念だが、その分、地デジの視聴・録画機能は非常に豊富。AVライフを気軽に、しかしガッツリと楽しみたいというユーザーには、とくに注目してほしい製品である。

■仕様
型番 VAIO type L VGC-LV72JGB
CPU Intel Core 2 Duo E7400(2.8GHz)
チップセット Intel P43 Express
メモリ 4GB
HDD 1TB
光学ドライブ Blu-ray Discドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応)
グラフィックス NVIDIA GeForce 9600M GT
ディスプレイ 24型ワイド(1,920×1,200ドット)
オーディオ HDオーディオ(Sound Reality)、ステレオスピーカー
ネットワーク IEEE802.11b/g/n、10/100/1000BASE-T、Bluetooth 2.1+EDR
インタフェース USB2.0×5、IEEE1394、HDMI入力端子、アンテナ入力、B-CASカードスロット、ヘッドホン端子、マイク端子、メモリースティックスロット、SDメモリーカードスロット、ExpressCardスロット
サイズ/重量 約W657.2×D175×H467mm/約15.4kg
OS 64bit版Windows Vista Home Premium
付属品 マニュアル、ワイヤレスマウス、FeliCaポート付きワイヤレスキーボード、B-CASカード、リモコンほか
実勢価格 約280,000円