「ドコモはスマートフォンで勝ちに行く」

NTTドコモ 執行役員プロダクト部長の永田清人氏。自身のT-01Aを胸元から取り出して、その薄さをアピール

その後、NTTドコモ 執行役員プロダクト部長の永田清人氏から、ドコモのスマートフォンの取り組みと、その中でのT-01Aの位置づけについての説明があった。

日本の携帯電話市場の冷え込みについて、「携帯電話の市場全体を考えると前年比(端末出荷台数が)25%減というふうに、数を増やすのはなかなか難しい状況にある」とした上で、「その中でも期待されているのがスマートフォンの市場。数少ない有望市場と考えている。法人市場だけでなく、個人ユーザーにも、かっこいい、使いやすい、簡単にインターネットに接続できる、いつも持っていたいと思える端末が出ることで市場が膨らんでいくだろう。パートナーとともに市場を作り上げていきたい」と語った。

永田氏は、これまでのドコモのスマートフォン展開について、「『強い』とは思っていない」とした上で、「この市場をT-01Aを使って開拓をしていきたい」と抱負を述べた。また、T-01Aを下支えする料金施策やサービスについても解説した。

スマートフォンの市場拡大の動向と予測。法人向けというイメージの強いスマートフォンだが、個人向けの伸びが大きくなると予測されている

ドコモのこれまでのスマートフォンの「歴史」。ここにT-01Aが加わることになる

T-01Aで利用できる料金プランやサービス。特に「おまかせロック」は、ドコモのスマートフォンでは初めて対応した。また「電話帳コピーツール」は、FOMAの電話帳データをmicroSDカード経由でコピーできる新しいソフトウェアである

このほか、「TG01」の名称で海外展開される同端末について、「スペインのオペレーターであるテレフォニカと協力して、同じ機種を導入していく。オペレーター間でも話し合い、市場競争力のある端末を素早く投入し、スマートフォン市場で勝っていかなければならない。この取り組みが東芝の一助になれば幸いである」と語った。

T-01Aは、スペインのテレフォニカ社からも「TG-01」(東芝ブランド)として発売されることが決定している。ドコモはテレフォニカ社と共同端末調達を行う予定

関係各社との連携で、新しい価値の提供を目指す