アサヒビール
1.「サントネージュ ブリリア」(日本)
市場予想価格844円(720ml)
今回唯一のスパークリングワイン。残念ながら800円を少しだけ超えてしまったが、貴重な泡ものなので紹介する。主な使用ぶどう品種はペドロヒメネスで、輸入ぶどう果汁を国内で醸造し、輸入ワインとブレンドして炭酸を注入している。やや甘口で、アルコール度数は8%。
ソムリエコメント
他のスパークリング同様、ワイヤーの留め金だがコルクの部分はプラスティック(子供のころに飲んだシャンメリーのよう)。開けたとたんパッションフルーツのような華やかな香りが漂う。気泡は大きいが、口に入れると見た目ほどの荒々しさは無く、スルリと喉元を抜けていく。甘みは強めだが、べたついてはいない。
2.「サントネージュ 酸化防止剤無添加 有機ワイン」(日本)
市場予想価格774円(720ml)
有機栽培ぶどう果汁を100%使用し、酸化防止剤(亜硫酸塩)を一切使用していない。製造工程のミニマムオキシデーション、最適酵母の選択、ブレンドの洗練によって、フレッシュでフルーティな味わいを実現。世界各地から輸入したぶどうを山梨で醸造している。やや甘口で、アルコール度数は10.5%。
ソムリエコメント
きれいなレモンイエロー。柑橘系というよりは、どちらかというと完熟した洋ナシやライチのような甘い香り。最初に苦味を感じるが、すぐ後に清々しい酸味が追いかけてきて、ベースの甘みを上手く相殺してくれている。
3.「Sonnenherbst」(ドイツ)
(ゾンネンヘルプスト)
市場予想価格735円(750ml)
1860年に創立し、古くからの伝統と最新の醸造技術をあわせ持つドラーテン社が造るテーブルワイン。主にアイレン(スペイン中部で生産が盛んだが、ドイツでは珍しい)というぶどうを使って造られている。中甘口で、アルコール度数は9.5%。
ソムリエコメント
この価格帯でドイツワインが入ってきたのは個人的にうれしい。色調はほのかなグリーン、グレープフルーツの皮の苦味とマスカットのような華やかさが一緒になると、まるでラムネを連想させる懐かしい香りになる。酸味がきれい。
4.「Santa Helena Grand Vino Chardonnay」(チリ)
(サンタ・ヘレナ・グラン・ヴィーノ・シャルドネ)
市場予想価格714円(750ml)
1942年創業のサンタ・ヘレナ社。チリのなかでも高級ワイン産地のひとつ、コンチャグアヴァレーに700haもの畑とワイナリーを持つ。今では50カ国に輸出しており、輸出ブランドのパイオニア的存在。今回紹介のワインはシャルドネ100%で、辛口。アルコール度数は13%。
ソムリエコメント
麦わら色で、洋ナシや桃、トロピカルフルーツのトロリとしたニュアンス。口に含むとネクターのようにフルーティでクリーミー。甘酸っぱさにほどよい苦味が加わり、余韻も長く楽しめる。