「赤ワイン編」と同じ銘柄ばかりでは面白くない
まだダウンジャケットやマフラーが手放せなかった今年2月、【特集】「ソムリエが試す! 800円以下の格安ワイン・赤ワイン編」をした。「800円以下」という無謀だと思われた価格設定だったが、国産のみならず海外ワインも多数あることがわかった。そしてこの価格帯ではほぼお約束、赤ワインがあるなら同じ銘柄の白ワインも存在するのである。つまりは800円以下の白ワインも成立するのである。しかし、赤ワインと同じ銘柄ばかりでは面白くない。
ということで、各メーカーに協力していただき、探しましたよ20種! 赤ワイン編と同じ銘柄もあるが、今回初登場もある。しかも、この価格帯では貴重なスパークリングも紹介(スパークリングは少し価格がオーバーしてしまったが、せっかくの泡ものなので取り上げることにした)。
各ワインの紹介をする前に。春が訪れたかと思えばあっという間に「夏!? 」と思うような気候の今日この頃だが、季節柄、ゆっくりとグラスを傾けながらの赤ワインより、冷やしてゴクリといける白ワインのほうが体感的にしっくりくる。ってことでのこの企画なのだが、実は理由はそれだけではないのだ。
流行というものはファッションや音楽の世界だけではなくワインの世界にもあって、最近のワイン雑誌や料理雑誌などはこぞって白ワイン特集を組んでいる。それになにせこのご時世、何万円もする赤ワインをチビリチビリとやるよりも、リーズナブルな白ワインを冷やしてゴクゴクいくほうが自然な流れなのだ。
ってことで、ちょっと話がそれてしまったが、いよいよ試飲するとしようじゃないのよ20種類!!!
試飲するソムリエ
小山田貴子
フリーライター・日本ソムリエ協会認定ソムリエ・「日本ワインを愛する会」編集長
イタリア留学中(遊学? )にワインに開眼し、帰国後ソムリエの資格を取得。2003年よりCSフーディーズTV(食の専門チャンネル)番組スタッフになり、現職に。ワインが専門ながらビールにも食指が動き、ベルギー(ブリュッセル・アントワープ)、ドイツ(デュッセルドルフ)、イギリス(ロンドン・エジンバラ・ブライトン)、アメリカ(サンフランシスコ・ポートランド・デンバー・ボウルダー・ハワイ)などのビール処を飲み歩いている。
小山田ソムリエの試飲企画はこちらにも
【特集】ソムリエが試す! 800円以下の格安ワイン・赤ワイン編
思い起こせば夏真っ盛り。「ソムリエが試す! 」企画第1弾で発泡酒・新ジャンルを、第2弾ではプレミアムビールをグビグビと飲み干して、いえ飲み比べした。そんな夏が恋しくなるくらいの寒さが続く今の時期は(この数日は暖かいけれど)、グビグビというよりはやはり"まったり"であろう。もちろんまったり飲みたいビールもあるけれど、ここはやはりワインを、しかも赤ワインばかりを並べて飲み比べてみたいと思う。
【特集】ソムリエが試す! プレミアムビール徹底分析
「エビス」や「プレミアム・モルツ」に代表されるプレミアムビール。あれよあれよという間に各社から様々な種類が発売されている。どれも味わいがプレミアムなら、価格もちょっとお高め。「普段は発泡酒(orビール)だけど、贅沢してたまにはプレミアムを……」なんて時の参考になるよう、ソムリエがプレミアムビール11種を徹底分析する。
【特集】ソムリエが試す! アナタに合う発泡酒はコレだ!!
1994年、ビール業界において歴史的な商品が発売された。日本初の発泡酒、サントリー「ホップス」である。2004年には新ジャンル、いわゆる第3のビールが登場。現在では様々な種類の発泡酒・新ジャンルが市場を席巻中だ。しかしこうなると「味の違いがよくわからない」というのが本音ではないだろうか。そこでこの企画では、ソムリエが発泡酒・新ジャンル24種を飲み比べし、皆さんに合う商品をオススメしようというのだ。