東京ビッグサイトにて13日、「組込みシステム開発技術展(ESEC)」が開幕した。ボードコンピュータ・タッチパネルなどのハードウェアから、OS・開発環境などのソフトウェアまで、組込み分野に関する技術や製品が一堂に会する展示会。会期は15日までの3日間だ。
当然ながら、ESECに出品されるものはほとんどが組込み向けなのだが、例えばVIA TechnologiesのMini-ITXマザーボードのように、コンシューマ向けにも出ている製品もある。本レポートでは、主にそういった展示について紹介していきたい。
ついにTrinityのMini-ITXが姿を現す
さて、まずはその台湾VIA Technologiesである。同社は今年3月に新フォームファクタの「Em-ITX」を発表しており、その動作デモが目を引いた。
Em-ITXのサイズは12×17cm。ちょうど、長辺がMini-ITXと同じで、短辺がNano-ITXと同じになる。特徴はEm-IOバスと呼ばれるインタフェースを利用して、ボードをスタックできることだ。様々なI/Oインタフェースや拡張機能を組み合わせることが可能で、自由度の高さを実現している。このあたりのコンセプトは、以前レポートした「Pico-ITXe」と同じだ。
S3 GraphicsのGPUを搭載した拡張ボードが「EMIO-3110」。GPUは「4300E」が実装されていた |
こちらはPCカードのスロットなどを搭載した「EMIO-3430」。無線LANやBluetoothなども |
ちなみに、Em-ITXの"Em"は、"Embedded(組込み)"の意味だという。ほかのフォームファクタもほとんど組込み向けじゃあ……という突っ込みはナシだ。