「従業員はみんな"ハッピー"だよ」
お話をうかがったHeydash氏や従業員の方々の口を揃えてのコメントは、実際の使用感はいかがなものだろうか? という私の小さな疑問に対してのもの。新オフィスには働く人にもやさしい空間が用意されているというのだ。

"ハッピー"の秘密はメイドインジャパンの……?

その答えはすぐ目の前に広がっていた合理的かつ快適性を追求した室内空間。新社屋では、これまで分散されていた部署が全て同じ建物に入り、ミーティングスペースも増えた。廊下側とガラスで仕切られるミーティングスペースは、隠しごとのない"オープン"な印象を与える。

マーケティング部門が置かれる3階フロア。廊下側からもガラス張りのミーティングルームの中の様子をうかがうことができる

また、全面ガラス張りという明るい作業スペースが従業員のモチベーションをあげているようだ。たしかに新オフィスというだけで気分は上向きになるが、これだけ室内でさんさんとした日射しを感じることができるのはなんとも心地よい。さらに、「2階と4階に営業部門、3階にマーケティング部門をおいたことで、部門を越えたコミュニケーションが活性化しています」とHeydash氏はいう。

ホワイトを基調としたシンプルなオフィス空間……と思いきや、備え付けのキッチンは、レモンやイチゴなど各階ごとに鮮やかなグラフィックで彩られていた

新設された社員食堂では、日本人シェフによる和食が提供されるのも魅力だ。これは日本企業ならでは、と言ったところ。現地の社員にも"日本"を感じてもらおうという心意気が感じられる。ヘルシーな日本食は現地スタッフにも人気なようで、おじゃましたときにはランチメニューとして用意されていた「鶏の照り焼き」を頬張る姿も見かけられた。……続きを読む

新設された社員食堂。ハンブルク郊外で、立派な日本食が食べられるとは!