ボディ上部のモードダイヤルでは、フルオートやプログラムAEのほか、マニュアル露出、ポートレート、風景、スポーツなど13モードを選べる。ダイヤルを「SCENE」の位置にセットすれば、さらにコマンドダイヤル操作によって、夜景やペット、ハイキー、ローキーなどの13シーンを選択可能になる。

新機能としては、ドライブモードの中に「静音撮影モード」が追加された。これはシャッターボタンを押して撮影した後、シャッターから指を離すまではミラーアップしたままにする仕掛けだ。撮る際にシャッター音は鳴るが、直後の動作音は最小限に抑えられる。

手軽なフルオートやシーンモードから、本格マニュアル露出まで多彩なモードを搭載。絞りやシャッター速度は、グリップ背面のコマンドダイヤルで操作する

記録メディアはSD/SDHCメモリカードで、電源にはリチウムイオン充電池「EN-EL9a」を採用する。CIPA準拠のバッテリー寿命は約510コマとなる

連写は最高で秒間4コマに対応。エントリー機では高速といえる。そのほか、レンズ固有の樽型や糸巻き型の歪曲を補正する「自動ゆがみ補正」、白とびや黒つぶれを低減する「アクティブD-ライティング」、明るさやホワイトバランスのブラケット撮影、電源オン/オフ時の振動と空気流制御による撮像素子へのゴミ付着低減機能、インターバル撮影などの機能を備える。

インターバルタイマー撮影では、開始時刻と撮影間隔、撮影回数などを設定し、一定の間隔で自動撮影ができる

撮影メニューでは、アクティブD-ライティングや自動ゆがみ補正、長秒時ノイズ低減、高感度ノイズ低減などを設定可能

再生時の機能としては「画像編集メニュー」がいっそう充実したことに注目したい。明るさや赤目、カラーバランスなどの基本補正のほか、ゆがみ補正やアオリ効果、魚眼補正、塗り絵、特定色の強調、ソフト化などができる。さらに、静止画をつなげて動画を作るストップモーション作成機能や、RAW現像、RAW画像の合成、アスペクト変換ができるなどカメラ内編集の自由度は高い。

撮影した静止画をつなげて動画ファイルを作成する「ストップモーション作成」の設定画面。クレイアニメの作成にも役立つ

D60やD90よりも多機能化した画像編集メニュー。元画像を維持したまま、さまざまな補正や加工を施せる

PC上できっちりとRAW現像やレタッチを施す作品用途は別として、気楽にスナップを撮り、メモリーカード経由で直接プリントする場合は、これらのカメラ内編集機能が重宝するだろう。……続きを読む

画像編集の「塗り絵」を適用。左は元画像

画像編集の「アオリ効果」を適用。左は元画像

画像編集の「ソフト」を適用。左は元画像

「カラーカスタマイズ」で緑を強くし、「D-ライティング」で明るさを補正。左は元画像