電源には6セルリチウムイオンバッテリを採用しており、フル充電時の最大駆動時間は5時間。フルパワーモードでFFBench(Lowモード)をループさせた際のバッテリ持続時間は2時間8分57秒となった。本体内蔵タイプのため大容量バッテリなどへの換装は行えないが、省電力設定なら実使用で3時間以上は動作するので、一般ユーザーであれば不都合を感じないレベルだろう。

ベンチマーク結果はPCMark05の「PCMark」と「HDD」の項目がN/Aとなってしまったが、総合的には同レベルの機種と比べて特に劣っている部分もなく、必要にして十分なパフォーマンスといえる。

唯一気になった点といえば、小径のファンを使用しているのか本体の構造上からなのかは定かでないが、やや甲高く聞こえるファンの風切り音だ。普段は高い静音性を誇るゼロスピンドルモデルであるが故に、高負荷状態で突然回転を始めるファンの音が大きめに聞こえるという影響もあるだろう。なお、連続したベンチマークでもパームレストや底面に極端な発熱がみられることはなかった。

■3DMark06
3DMark Score SM2.0 Score HDR/SM3.0 Score CPU Score
599 189 233 1018
■PCMark05
PCMark Score CPU Score Memory Score Graphic Score HDD Score
N/A 2948 3150 1340 N/A

どちらかといえばお堅いイメージの強かったデルが、満を持して市場に投入した超薄型ノートPC「Adamo」。確かに、約1.81kgの本体重量と大容量バッテリへの換装が行えない点は、毎日持ち歩くヘビーモバイラーにとって厳しい条件かもしれない。しかし、良い意味で従来のデルらしさを感じさせない高品位なデザインが所有欲をかきたて、新たなニーズを生み出しているのも事実だ。"高価=ハイスペック"ではなく、デザインも含む総合的な価値を求めるユーザーにぜひオススメしたい製品といえる。

■仕様
型番 Adamo ADMIRE
CPU Intel Core 2 Duo SU9300(1.2GHz)
チップセット Intel GS45 Express
メモリ 2GB
SSD 128GB
光学ドライブ なし
グラフィックス Intel GMA 4500MHD(チップセット内蔵)
ディスプレイ 13.4型ワイド液晶(1,366×768ドット)
オーディオ 内蔵ステレオスピーカー、Intel High Definition Audio
ネットワーク IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、Blurtooth V2.1+EDR、10/100/1000BASE-T
インタフェース DisplayPort×1、eSATA/USB 2.0共有×1、USB 2.0×3、ヘッドホン出力、SIMカードスロット
サイズ/重量 約W331×D242×H16.4mm/約1.81kg
OS Windows Vista Home Edition SP1 64ビット版
バッテリ駆動時間 約5時間
ソフトウェア マカフィー セキュリティセンター 試用版(30日間)、Dell Dock、Dell Video Chat、Dell Web Cam Central他
付属品 ACアダプタ(本体/プラグ/ケーブル)、マニュアル、DisplayPort-DVI-D変換ケーブル
直販価格 205,000円